レイプ被害者の女性に、被害にあった当時着ていた服や持ち物のを返還するにあたって、警察が「支払い」を要求したことに批判が殺到している。(フロントロウ編集部)

レイプ被害者の女性が憤りのコメント

 イギリスのグレーター・マンチェスター警察が、レイプ被害者の20代の女性が証拠品として提出した服などの所有物を返還するにあたってかかる送料などの費用、およそ150ポンド、日本円にして2万円超の支払いを被害者側に負担するよう要求したことに国内外から批判の声が上がっている。

 英Guardianによると、女性の自宅は捜査を行うグレーター・マンチェスター警察がある場所(※)から遠く離れた電車で2時間ほどの距離に位置するニューカッスルにあるにもかかわらず、警察は女性に提出した持ち物を引き取りたい場合は自分の足で警察署に取りに来るか、個人で宅配便の手配をするかの二択を突きつけてきたという。
※被害にあったのがマンチェスターだったため、地元のグレーター・マンチェスター警察が捜査を担当。

画像1: レイプ被害者の女性が憤りのコメント

 加害者はすでに逮捕されているが、被害にあったことをきっかけに職を辞し、眠れない日々を過ごしているという被害者の女性にとって警察の対応は「さらに犯されたような気分になる」ものだったといい、強い憤りを感じているとことをGuardianの取材で告白。女性にとって被害にあった当時着ていた服や持ち物は、「あの夜に失ったたくさんのもののうちのひとつ」であると同時に唯一取り戻せるものでもあったことから、特別な思い入れがあった。

 被害者の女性によると、持ち物の返還をめぐる対応に限らず、レイプ事件の捜査の過程で警察の配慮が欠ける場面が多々あったそうで、なぜレイプ被害者の多くが被害届を提出しないのか、その理由を自分が被害にあってはじめて思い知ったそう。

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 ちなみに、警察側は被害者の女性に持ち物の返還にかかる費用を要求したことを認めたうえで、女性に苦痛を与えたことを謝罪している。(フロントロウ編集部)

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