米ゲームメーカー「Valve」が、同社が運営するゲーム専門のデジタル配信サイト「Steam」から4月にリリース予定だった、性的暴行をテーマにしたゲーム『Rape Day(レイプデー)』の配信を許可しない方向で話を固めたことを発表した。(フロントロウ編集部)

残虐な内容に世界中から批判が殺到

 ゾンビが蔓延る架空の世界で、プレーヤーがレイプなどの犯罪行為に次々と手を染め、強姦魔のシリアルキラー(殺人鬼)となって残虐な行為を繰り返す、性的暴行をテーマにしたノベルゲーム『Rape Day(レイプデー)』が物議を醸している。

 プレーヤーは500枚以上のイメージと7,000語以上のワードを駆使し、ハラスメント行為や殺人、女性をレイプをすることでストーリーを進めることができるといい、米Varietyによると、公式ページには「このゲームには、暴力、性的暴行、同意なしの性行為、卑猥な言葉、死姦、近親相姦が含まれています」という注意書きが添えられていたという。

画像: 残虐な内容に世界中から批判が殺到

 今回、『Rape Day』の配信をめぐって批判の的となったゲーム専門のデジタル配信サイト「Steam」は、登録費100ドル(約1万円)と書類を提出して審査を通れば、アマチュアのゲームクリエーターでも自作のゲームを配信することができる。

 そのため『Rape Day』も一次審査を通過し、発売するかどうかの“正式決定”を下す最終審査まで進んだが、発売告知の特設ページが公開されるや否や、“性的暴行がテーマ”という残虐性の高い内容やイメージ画像に批判が殺到。

 モラルを欠いた内容に、ゲームの配信中止を求める声が親会社のValveに多く寄せられたことから、同社は配信中止の方向で話を固めた。ただし、ゲームの開発業者側は、別のサイトや方法を使って配信を実現させることを会社のホームページで約束しており、まだ同ゲームを世に出すことをあきらめていないようだ。(フロントロウ編集部)

 

This article is a sponsored article by
''.