3月29日に行われる予定だった、歴史上で初めて行なわれる女性だけの宇宙遊泳がキャンセルされた。(フロントロウ編集部)

 2019年3月上旬に発表された、NASA(アメリカ航空宇宙局)による女性だけの宇宙遊泳計画。当初の予定では、現地時間3月29日にアン・マクレイン宇宙飛行士とクリスティーナ・コーク宇宙飛行士の2人が宇宙遊泳を敢行し、地球の管制室で宇宙飛行士たちと通信する管制官にも女性が任命されていた。

画像: 左:クリスティーナ・コーク宇宙飛行士 右:アン・マクレイン宇宙飛行士

左:クリスティーナ・コーク宇宙飛行士 右:アン・マクレイン宇宙飛行士

 発表された当時は多くの称賛が飛び交ったこのニュースだが、計画まであと数日のところで中止に追い込まれてしまった。その理由は、女性宇宙飛行士たちが着るMサイズの宇宙服が用意できないから。

 マクレイン宇宙飛行士は、先日22日の船外活動中には宇宙服におけるハード・アッパー・トルソ部分のLサイズを着用していたそう。しかしMサイズのほうが、彼女にフィットすると気づき、この問題が起こってしまったという。

画像: NASAが驚きの理由で「女性だけの宇宙遊泳」をキャンセル

 最終的に、計画されていた29日の船外活動はコーク宇宙飛行士がMサイズの宇宙服を着用し、ニック・ヘイグ男性宇宙飛行士とともに行なうこととなった。

 NASAには、計画発表時にこの問題に気づけなかったのか、代わりの予定日は計画されていないのかといった質問が多く寄せられている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.