4月1日に東京・日本武道館、4月2日に大阪・フェスティバルホールで、19年ぶりの単独来日公演、The Super Tourを行なうペット・ショップ・ボーイズ。そんな彼らが以前行なったファンとのQA企画を日本語訳。お気に入りのリミックスから、アルバム製作の裏側、2人の関係まで、ペット・ショップ・ボーイズが語る真実とは?(フロントロウ編集部)

ペット・ショップ・ボーイズのプロフィール
ニール・テナント(ボーカル)とクリス・ロウ(キーボード)の2人からなる、イギリスを代表するエレクトロ・ポップ・デュオ。1981年に英国で結成。ユニット名は、共通の友人がペットショップで働いていたことに由来する。「ウェスト・エンド・ガールズ(1985年)」や「イッツ・ア・シン(1987年)」といったオリジナル曲がメガヒットした一方、エルヴィス・プレスリーをカバーした「オール・ウェイズ・オン・マイ・マインド(1987年)」やヴィレッジ・ピープルをカバーした「ゴー・ウェスト(1992年)」など、ペット・ショップ・ボーイズ流のアレンジを加えて大ヒットしたカバーソングでも知られる。累計1億枚セールスを誇り、“英音楽史上もっとも成功したデュオ”としてギネス世界記録に登録されている。

ペット・ショップ・ボーイズがファンの質問に答える!

2018年にファンから集めた質問に答える動画3部作を公式YouTubeチャンネルに公開したペット・ショップ・ボーイズ(以下PSB)のニールとクリス。その中からとくに興味深いものを6つピックアップ!

画像: ペット・ショップ・ボーイズがファンの質問に答える!

1. 最も気に入っているPSBによるリミックスと、他アーティストによるリミックスについて

クリス:PSBによるリミックスで1番気に入っているのは、アトマイザーの「フックト・オン・レディエイション(Hooked On Radiation)」だ。エレクトロクラッシュ・シーンが最高な時代のなか作られ、エネルギーがいいね。他のアーティストによるPSBのリミックスで言うと、間違いなく、デヴィッド・モラレスによる「ソー・ハード(So Hard)」のリミックス。

画像: Hooked On Radiation (PSB Orange Alert mix) - Atomizer www.youtube.com

Hooked On Radiation (PSB Orange Alert mix) - Atomizer

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画像: Pet Shop Boys - So Hard (David Morales Red Zone Mix) www.youtube.com

Pet Shop Boys - So Hard (David Morales Red Zone Mix)

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ニール:ジャム&スプーンによる「ヤング・オフェンダー(Young Offender)」のリミックスが気に入っている。曲のエッセンスを残しながら、考えられるすべてのポイントで改良してくれているからね。PSBによるリミックスでは、「フックト・オン・レディエイション」はもちろん好きだだ。あれは素晴らしい曲だね。でも1番はヨーコ・オノの「ウォーキング・オン・シン・アイス(Walking On Thin Ice)」のリミックスだな。…いや違う、ザ・キラーズの「ヒューマン(Human)」のリミックスだ。ずいぶんリミックスを作ってないけど、リミックスを作っていたときは新しいヴォーカルをよく追加していた。この曲では(ザ・キラーズの)ブランドンとデュエットがしたくてね。ポップでも、ロックでも、ダンスレコードとしてもうまくいくものが誕生した。

画像: Pet Shop Boys - Young Offender (jam & spoon trip-o-matic fairy tale mix) www.youtube.com

Pet Shop Boys - Young Offender (jam & spoon trip-o-matic fairy tale mix)

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画像: The Killers - Human ('Pet Shop Boys Remix') www.youtube.com

The Killers - Human ('Pet Shop Boys Remix')

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2. ずっと使っている機材/楽器について

ニール:サウンドが気に入っているという理由でオリジナルの「ウエスト・エンド・ガールズ(West End Girls)」以降から使い続けているのが、エミュレイターにあったVoice Oneというサンプル。ソプラノの合唱のような音がするんだ。機材って話でいうと、そもそもいつも自分が何を使っているか分かっていない。

クリス:自分たちはプリセットサウンド(=機材にもともと入っている音)で有名なんじゃないか。これに関しては面白い話がある。「パニナロ(Paninaro)」を聴いたバーナード(・サムナー)が曲中のある音を探り出そうと必死になっていて、どこで見つけたか聞いてきたんだ。ただのプリセットだって言ってやったよ。ずいぶん時間をかけて探したみたいだけど。

画像: Pet Shop Boys - Paninaro. (High Definition Video) www.youtube.com

Pet Shop Boys - Paninaro. (High Definition Video)

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ニール:プリセット1だよな。ハハハ(笑)。

クリス:そう、それとキーボードがちょっと。駆け出しの頃はスタジオにあるものを使うだけだけだったし、お気に入りの機材はとくにないよ。今は選択肢が多すぎだ。Hi-Hatサウンドだけでも選ぶのに1週間はかかるほどの量がコンピューターに入っている。自分にはそんな忍耐力ないから、だいたいは、最初に聴いたベースのサウンドとか、最初に聴いた音を選んでるよ。作業は簡単で早くなくてはね。

3. 特別な思い入れがある曲、エモーショナルな経験が反映された曲について

ニール:「ビーイング・ボーリング(Being Boring)」は、1989年に亡くなったニューカッスルの友人についての曲だ。HIVだったんだけど、70年代から80年代初頭につるんでいた親友だったから、自分にとっては自伝的な曲だよ。歌詞ですべてが分かる。対照的な感じが良いよね。自分はミュージシャンとして成功して、彼は教師になって病に倒れて亡くなった。エイズ危機と呼ばれるあの時代は最悪の時代だったよ。本当に最悪だった。僕らの曲、とくに歌詞にはその時代の気持ちがよく表れていると思う。あの時代こそ、僕らの歌詞に反映された最も強烈なテーマだと思う。

画像: Pet Shop Boys - Being Boring www.youtube.com

Pet Shop Boys - Being Boring

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4. アルバムかB面の中からシングルカットされるべきだった曲について

ニール:よくB面に良い曲をもってきてるって思われるけど、B面には基本的には最も新しい曲を持ってきてるんだ。例えば自分たちでもとくに気に入っている「オールウェイズ(Always)」という、「ホーム・アンド・ドライ(Home And Dry)」のB面がある。なぜ「オールウェイズ」はアルバムに収録されなかったんだって聞かれるけど、まだ完成してなかったんだよ(笑)。まだ曲を作り終える前にアルバムを作り終わっちゃってね。B面を作る時は新鮮でありたい。だからB面の条件は、“最近仕上がった曲”なんだ。

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Pet Shop Boys - Always

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昔は、シングルには新鮮さが求められた。新しめの曲がシングルになるべきだと自分たちは思っていた。聴いている人たちにフレッシュなものを届けられるようにね。今の時代、シングルの条件はラジオが流してくれることだ。ラジオで流れないシングルは存在しないようなものだから。

アルバムのファーストシングルには、こういう方向性のアルバムなんだってことが分かる曲を選びたい。『イエス(Yes)』のときは「ラブ・エトセトラ(Love Etc.)」がファーストシングルとして選ばれた。ゼノマニアとコラボレーションしたことを強調したかったし、キャッチーな曲だったし、個性のある曲だったからね。

画像: Pet Shop Boys - Love etc. www.youtube.com

Pet Shop Boys - Love etc.

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質問の答えに戻ると、『イエス』では「オール・オーヴァー・ザ・ワールド(All Over The World)」がセカンドシングルになるべきだと自分たちは思っていた。しかしレコード会社とラジオの人間は「ディド・ユー・シー・ミー・カミング?(Did You See Me Coming?)」が適切だという判断をした。自分たちとしては、未だに「オール・オーヴァー・ザ・ワールド」が適切だったと思ってるけどね(笑)。気になったのはその一件くらいかね。

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Pet Shop Boys - All over the world

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今の時代はもっとカジュアルだよね。『エレクトリック』では世間に広く出回っていた曲があったし、『スーパー』では「インナー・サンクタム(Inner Sanctum)」がシングルでもないのに広く出回った。アルバムのイメージを伝えるビデオが拡散され、ファンをエキサイトさせた。週に25回ラジオプレイがなきゃいけないってことではなくてね。

画像: Pet Shop Boys - Inner Sanctum (Official Audio) www.youtube.com

Pet Shop Boys - Inner Sanctum (Official Audio)

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5. お互いへのプレゼントの習慣について

クリス:たまに買うけど、強制はないよな。一度、ボンド・ストリートの高級店でニールのためにガウンを買ったのを覚えている。

ニール:もらったのは確か1990年だったと思う。修理を繰り返しながらまだ持っているよ。もろくなってるからあまり着ないけど、とても美しいシルクのガウンだよ。

6. 使っているスマホの機種について

ニール:今はアップルのiPhone5を使っている。というのも、ブラジルでの食事の帰りにコパカバーナビーチでプログラマースタッフと一緒に強盗にあったんだ。そのとき、iPhone6Sを盗まれてしまった。明日買い替えるんだけどね。このiPhone5も悪くないけど。まあ、自分たち2人はiPhone派だよ。

クリス:最新型を求めてアップルショップの前には並ばないけどね。

The Super Tour 公演情報

画像: PET SHOP BOYS 19年振りとなる待望の単独来日公演決定! www.youtube.com

PET SHOP BOYS 19年振りとなる待望の単独来日公演決定!

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<東京公演>
2019.4/1(月)日本武道館
開演19:00
主催 J-WAVE / InterFM897 / FMヨコハマ 後援tvk
お問い合わせ ウドー音楽事務所 03-3402-5999  udo.jp

<大阪公演>
2019.4/2(火)フェスティバルホール
開演19:00
主催 FM COCOLO / FM802
お問い合わせ 大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506  udo.jp/osaka

<チケット>
S ¥12,000
A ¥11,000(税込)
※6歳未満(未就学児童)の方のご入場は、お断り致します。
チケット発売日等の情報は:https://udo.jp/concert/PetShopBoys 
協力 ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
企画・招聘・制作 ウドー音楽事務所

画像: ©Pelle Crépin

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(フロントロウ編集部)

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