
敏感肌だと洗顔やローションが肌にしみて、メイクも楽しめなくなってくるから悩ましい。現代は敏感肌の人が多いけれど、何かをきっかけで突然敏感肌になったり悪化することもあるというから他人事ではない。海外の専門家が「敏感肌」の対策を紹介!
敏感肌の引き金は?
程度の違いはあっても敏感肌の人は実は多くて、現代人にとって切っても切り離せない肌悩み。アリゾナ大学の助教授である皮膚科医のヴィヴィアン・シーは、敏感肌になってしまうもっとも一般的なきっかけは、「化粧品の成分」だと米メディアmarie claireにコメント。

ヴィヴィアンは、「肌が弱くなっていたり湿疹があると化粧品の刺激物がかんたんに肌に入り込むから、敏感肌になるきっかけになってしまう」と説明。化粧水や洗顔、クレンジングなど、普段から使うコスメの成分には注意が必要。
敏感肌が避けるべき化粧品は?
化粧品の成分で、刺激になりやすいので避けたほうがいいものがあるという。ヴィヴィアンは「香料、ラウリル硫酸ナトリウム、パラベンのような防腐剤は、皮膚炎や過度の乾燥を引き起こす可能性があるから避けたほうが良い」とコメント。

また、ニキビ用のスキンケア製品によく含まれている「過酸化ベンゾイル」や、アルコールも肌への刺激になるという。
ヴィヴィアンによると、成分を見るだけではなく刺激になる化粧品を見極めるには、「痛みと不快感が最大の手がかり」と、自分の肌の感覚を信じることが大切なのだそう。

敏感肌対策で使うべきものは?
敏感肌にとって一番大切なものは「保湿」で、同時に、敏感肌にならないようにするためにも「保湿」がとても大切だという。

ヴィヴィアンは、「とにかく保湿をして。うるおいを与えるのはもちろん、肌の小さなひび割れや傷を保湿のクリームやオイルでカバーすることで、刺激物とアレルゲンが肌に入りこむのを防げる」とアドバイス。
肌をなだめるアロエやライスエキスなどが入っているものもオススメだという。

新しい洗顔やクレンジング、化粧水を使う前にやること
ヴィヴィアンは、新しいスキンケアを試すときはパッチテストをオススメ。「肌への刺激反応は30分から1時間以内に現れるものだけれど、アレルギー反応はもっと長い時間がたってから現れることがあるの。だから、腕の内側や太ももに2日間ほど製品をつけて反応をみたほうが安全」とコメント。

新しいコスメはすぐに試したくなるけれど、敏感肌の人はとくに、真っ赤に腫れてしまったりトラブルにならないように、慎重になってみて。
年齢を重ねて、急に敏感肌になる原因
ヴィヴィアンは「敏感肌は40代から50代の女性に多いの」とコメント。この理由について、「1つの理論なのだけれど、敏感肌になるまでに10年から20年の歳月があったということが考えられる。化学物質や特定の成分にさらされた回数が多ければ多いほど、それらにアレルギー反応するリスクが高くなる」とコメント。

今は何ともなくても、ある年月を経てから突如、肌に刺激反応があらわれて敏感肌になる可能性があるという。
いま敏感肌で悪化させたくない人も、いまは平気な人も、肌を守るために気をつけてみて。(フロントロウ編集部)