『ムーラン』公開にあたりディズニーがとった苦肉の策とは?
ディズニー作品の『ムーラン』は、1998年に公開されたディズニーの長編アニメ史上初めてのアジア系女性を主人公として話題を集め、今なお多くの人から愛される作品の1つ。
20202年3月には、俳優のリウ・イーフェイ(劉亦菲)が主人公を務めた実写版の『ムーラン』が公開される予定だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大予防のための相次ぐ映画館の閉鎖などにより、やむを得ず延期に。そして新たな公開予定日が5月、7月と2度も発表されるも、新型コロナウイルスが収束の気配を見せないため、無期限の公開延期となってしまった。
しかしながら、このまま公開しないわけにもいかず、アメリカのウォルト・ディズニー社では苦肉の策をとることに。それは、ディズニーのストリーミングサービスであるDisney +(ディズニープラス)で公開するということ。アメリカなどで実写版『ムーラン』は、9月4日にDisney +(ディズニープラス)で配信され、29.99ドル(約3,300円)を追加で払うと見ることができる。
米ウォルト・ディズニー社のボブ・チャペック最高経営責任者は、「私たちは、家族向けのこの素晴らしい映画をタイムリーに彼らに届ける別の方法を見つけることが重要であると考えました」と、第3四半期の決算説明会で明かした。
ディズニーにとって『ムーラン』が初めて公開場所を劇場から、ストリーミングサービスに移行した作品となるため、『ムーラン』の結果次第で今後の作品もDisney +(ディズニープラス)での公開になるということは十分にありえる。
また、ディズニーの作品同様に新型コロナウイルスの影響で公開が延期されている大型作品も『ムーラン』がDisney +(ディズニープラス)で配信して成功を収めると、各種ストリーミングサービスで公開する可能性もあるため、『ムーラン』の結果は映画業界からかなり注目を集めそうな予感。
ちなみに9月4日にDisney +(ディズニープラス)にて公開される映画『ムーラン』は、同サービスが展開していない国では、劇場が開いている場合には同日に映画館で公開されるよう。(フロントロウ編集部)