ある男性が酔った女性をレイプした罪で訴えられたが、男性は女性から誘ってきたと容疑を否認している。(フロントロウ編集部)

男性の主張

 アイルランドの都市コークで、女性をレイプした容疑で男性が訴えられた。街に設置されている防犯カメラに残された映像では、女性と男性が大通りから裏路地に消え、その後男性だけが1人で現れて去っていく姿が記録されている。

 最初に現場に到着したアイルランド警察の警察官は、女性は半裸で、非常に酔っており、動揺していたと話す。警察は、「彼女を見れば、なにかおかしいことはわかったはず。しかしあなたは彼女を連れて、裏路地へ行った。彼女がとても酔っているとわかったうえで」と男性を問い詰めた。

 それに対し男性は、「彼女が100%シラフじゃなかったとしても、自分とセックスしたがっていた。たとえ50%酔っていたとしても、彼女はなにをしていたかわかっていたはずだ」と主張。さらに男性は、「彼女は俺のことを気に入っていて、セックスしたいと言ったんだ」と続けた。

画像: 男性の主張

女性の主張

 現場に駆けつけた警察官は、彼女の左胸にはあざがあり、膝には擦り傷があったことを報告している。何があったのかを尋ねる警察官に彼女は、「覚えてないの。でも性的な何かがあったと思う。だって今痛いから」と明かしたそう。

 セックスしたくなかったが、されるがままにしていた、と彼女は警察に話している。

 彼女がレイプされた裏路地の建物の上に住む女性は、彼女が非常に酔っているのは上から見ても明白だったと話したうえで、「女性が叫んでいたのを聞いた」と証言。しかしそれに対して男性は、「違う。彼女は喘ぎ声を出していただけだ。彼女は楽しんでいた…。彼女は娼婦だと思った」と反論している。

画像: 女性の主張

泥酔状態での性行為

 この事件で注目したいのは、警察がセックスの合意あるなしに関わらず、男性が泥酔していた女性と性行為を行なったことを問題視しているということ。

 日本でも、ジャーナリストの伊藤詩織氏が、先輩の大御所ジャーナリストに酒を飲まされレイプされた事件(※1)、女性に酒を飲ませ慶應大学の男子生徒たちが集団でレイプした事件(※2)、女性がテキーラを一気飲みさせられ気を失ったところでレイプされた事件などが頻発。それらの多くが、泥酔して抵抗できなかった女性側が同意しなかったとは言い切れないという理由で、不起訴処分や無罪判決が出されている。
※1:伊藤氏は、デートレイプドラッグが使用された可能性を指摘している。
※2:主犯格の男子生徒は、強制性交罪や女性に対する暴行や窃盗の罪などで計5回逮捕されている。

 酩酊状態の女性と性行為を行なった男性が裁判で不起訴や無罪になるケースは、各国で相次いでいる。明確な判断がつくとは思えない相手と性行為をすることにも批判があがっているが、こういった事件が厳しく処分されない現状にはさらに大きな批判が集まっている。

 裁判中のこの事件は、裁判官と陪審員である8人の男性と4人の女性によって判決が下される。(フロントロウ編集部)

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