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アメリカのスターバックスの一部店舗で、あるもの専用のゴミ箱が化粧室に追加された。(フロントロウ編集部)

従業員の苦情から生まれたゴミ箱

 世界各地に展開されているスターバックス・コーヒーのなかでも様々な取り組みが行なわれているアメリカのスターバックス。

 2018年5月には、商品の購入に関係なくトイレが使えるようになったけれど、今回はその一般開放された化粧室に、ある事を専用としたゴミ箱が新たに設置される。

 米Business Insiderによると、最低でも25の店舗ではすでにそのゴミ箱が追加されているといい、スターバックスは「全米でこうした行動を必要とされている」と考えているという。

 新たに設置されるゴミ箱とは、使用済みの注射針などを入れる、針専用のゴミ箱。

画像: 従業員の苦情から生まれたゴミ箱

皮下注射針の取り扱いについては、多くの従業員が苦情を漏らしており、オレゴン州のユージンにあるスターバックスでは、2018年に2名の従業員に使用済みの注射針が刺さり、スターバックスは州の労働安全衛生局によって約34万円(3,100ドル)の罰金を科された。

 トイレに残された注射針は、薬物を使用した際に出たゴミであるケースが多い。使用済みの注射針にはHIVや肺炎などの感染リスクがあるため、その取扱いには十分注意する必要があり、注射針専用のゴミ箱を設置する自治体が増えている。

画像: カナダの街中に設置されている注射針専用のゴミ箱。

カナダの街中に設置されている注射針専用のゴミ箱。

 また、ゴミ出しや掃除の際、従業員に誤って針が刺さった場合は、感染を防ぐために医療措置を受けさせる必要がある。こうした危険性から従業員の安全確保と、使用済みの注射針を安全に処理するためにも、針専用のゴミ箱の設置を急ぐ店舗が増えている。

 スターバックスの従業員は、2018年にスターバックス本社に宛てた請願ページをネット上に発足。化粧室に潜むリスクを訴えるとともに注射針専用のゴミ箱の設置を求めたページには、現時点で5,000以上の署名が集まっている。(フロントロウ編集部)

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