スティーヴン・キングの小説『ダーク・タワー』の舞台は、西部開拓時代を思わせる荒廃した世界。最後の拳銃使いとなったガンスリンガーことローランドが、旅の途中で出会った少年ジェイクと一緒に、世界の破壊を目論む黒衣の男ウォルターを追うダークファンタジー。2017年には、マシュー・マコノヒーとイドリス・エルバ主演で映画化された。
今回、Amazonが制作するドラマ版『The Dark Tower』にキャスティングされたジェローム・フリンは、「いつもカウボーイを演じたいと言ってたんだが、その役が今になってやって来てワクワクしてるよ」と、英Mirrorに明かした。
『GoT』出演前に俳優業引退を考えていた
世界的に社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなった『ゲーム・オブ・スローンズ』で傭兵ブロン役を務めて知名度を得たジェローム。そんな彼は同作に起用される前は、興味をそそられる役に巡り合えず、俳優業引退を考えていたと、同インタビューで明かした。
「演技に別れを告げてはいなかったが、演じたいと思うような役をオファーされなかったんだ。このまま俳優を続けるのかもハッキリと分かっていなかったし、10年も作品に出演していなかったからね」
しかし『ゲーム・オブ・スローンズ』への起用がきっかけで役者としてチャンスの幅が広がり、今回の『The Dark Tower』のように、これまでオファーされなかった作品に出演する機会に恵まれているそう。
『ゲーム・オブ・スローンズ』と言えば、先日、マーリン・トラント役のイアン・ビーティーが他作品のオーディションで「ゲーム・オブ・スローンズのキャストはお断り」と言われたことが1度以上あると明かしたばかり。ドラマの役柄のイメージが強すぎることが理由だが、イアンのようにドラマが不利に働くケースがある一方で、ジェロームのように有利に働くケースもあるよう。
ジェロームが演技への情熱を再燃させた『ゲーム・オブ・スローンズ』は、現在放送中の第8章で終幕を迎える。そのファイナルシーズンは、BS10スターチャンネルにて毎週月曜午前10時より放送中。(フロントロウ編集部)