『エンドゲーム』でなくなったのは
シリーズ完結作としてメガヒットを記録している映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、これまで22作品が公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の大きなチャプターを締めくくる集大成となる映画。
歴代のヒーローが集まった映画は、これまでMCUが続けてきたファンもお馴染みのある“伝統”を打ち破った。
なんと『アベンジャーズ/エンドゲーム』には、本編と同じくらい重要なシーンが多く含まれるエンドロール前後に流れる特別映像が存在しない。
過去22作すべてに必ず含まれていたクレジッド映像が本作にはなく、一般的な映画のように出演者や制作陣が紹介されるエンドロールが表示されて終わる。
マーベル映画にとってなくてはならないお決まりとなったクレジッド映像がない理由について、ジョー・ルッソとアンソニー・ルッソ監督が米USA TODAYに話した。
ジョー監督は、長らくベールに包まれていた『アベンジャーズ/エンドゲーム』というタイトル名に関連させて、「(映画のタイトルを)エンドゲームにしたのには理由がある。これで本当に終わり。本作は結末なのです。マーベル・ユニバースのこのチャプターの本は終わった。これからは新しい本が書かれるのです」と、この映画がこれまでの映画を締めくくる作品になることを改めて言及。
シリーズ完結編になるだけに、次作や続きのストーリーを示唆するクレジッド映像が必要ないことを明かすと、アンソニー監督は『アベンジャーズ/エンドゲーム』を「マーベル映画ではじめて未来のことを考えないで作った映画」と表現して、制作段階からエンディングの特別映像を加えるつもりがなかったことを明かした。
2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から2016年の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、2018年の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、2019年『アベンジャーズ/エンドゲーム』の4作を監督してきたジョー&アンソニー監督。
未来の作品を見据えたストーリー展開の映画を作り続けた2人も、今のところは今後のMCU映画の監督を務めるつもりがないことから、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は彼らにとっても最後の作品になるかもしれない。(フロントロウ編集部)