デビュー当時にヒジャブを被ったモデルとして注目を集めたハリマ・アデンが、スポーツ・イラストレイテッドの水着号に登場して史上初の快挙を遂げた。(フロントロウ編集部)

ヒジャブを被ったモデルが快挙

 2016年にミスコンに出場し、その後、2017年にラッパーのカニエ・ウェストが手がけるブランド、イージー(Yeezy)でランウェイデビューを果たし、ヒジャブを被りながらランウェイを歩いたことで大きな話題を集めたモデルのハリマ・アデンが、米人気スポーツ雑誌Sports Illustratedのスイムウェアイシューに登場。

 Sports Illustratedのスイムウェアイシューといえば、水着はマスト。そうなると、人前で肌を露出することが禁じられたイスラム教徒のモデルが起用されるのはハードルが高いのだが、ハリマは、イスラム信者の女性のために作られたブルキニという肌を覆った様々なデザインの水着を着用して誌面を彩った。

 Sports Illustratedのスイムウェアイシューでは近年、モデル界で‘一般的’と呼ばれるサイズゼロのモデルたちと肩を並べ、プラスサイズモデルや、義足のモデル、そして先日話題になった尋常性白班を抱えるモデルのウィーニー・ハーロウといったモデルが活躍してきたけれど、同誌でブルキニを着用し、ヒジャブを被ったモデルが登場するのはハリマが初めて。

 ハリマ自身アメリカで育ったものの、雑誌をめくるとそこに写るのは一般的なモデルばかりで、「雑誌をめくってもヒジャブをつけている女の子はみたことがなかった」と語り、先進国のアメリカでさえメディアではヒジャブをつけたイスラム教の女性が取り上げられてこなかったことを問題視した。

 今回Sports Illustratedで史上初の快挙を成し遂げたハリマは、「自分を変えるのではなく、現状を変えよう!!女性はなんだって出来るのよ!!! Sports Illustratedに登場できたことは、私だけの快挙じゃない。私のコミュニティや世界中に、多様なバックグラウンド、容姿、育った環境を持つ女性たちは一緒に立ち上がり祝福されることができるというメッセージを世界に発信しているんだから」と、インスタグラムで喜びを語り、多くの人にメッセージを送った。

 この歴史的な1ページには、自身のコスメブランドの広告塔としてハリマを起用しているシンガーのリアーナをはじめ、プラスサイズモデルのアシュリー・グラハムやイスクラ・ローレンス、ヴィクトリアズ・シークレットのリリー・オルドリッジ、サラ・サンパイオ、シンガーのローレン・ハウレギ、女優のソフィア・カーソン、そしてファッション界に絶大な影響力を持つカリーヌ・ロワトフェルドなど、多方面で活躍する女性たちから称賛の声があがった。(フロントロウ編集部)

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