Photo:ゲッティイメージズ,ニュースコム
『くまのプーさん』をはじめ、数々のディズニーアニメに声の出演を果たしてきた声優のジム・カミングスが元妻からレイプや動物虐待などで告発された。(フロントロウ編集部)

 『くまのプーさん』の主人公プーやティガーのほか、『アラジン』や『ピノキオ』、『ライオンキング』といったディズニーの名作アニメに声の出演を果たしてきたベテラン俳優のジム・カミングスが、2011年に離婚した元妻のステファニーから、レイプや動物虐待などで訴えられていることが米TheBlastが入手した裁判書類から明らかになった。

 2001年から2011年までの約10年間、ジムと婚姻関係にあったステファニーは、離婚後、ジムから「肉体的、性的、精神的虐待を受けた」と主張。

 書類には、「殺害の脅しを受けたほか、無理やり性的暴行をくわえられ、自分の意思に反して何度も異常な性行動を強いられた」とも記載されていたほか、ジムが当時4歳だった2人の娘の目の前でステファニーに無理やり迫り、卑猥な言葉を浴びせたという出来事の詳細なども記されているという。

画像: 2009年、妻ステファニーと娘たちを連れてアニメ『プリンセスと魔法のキス』のプレミアを訪れたジム。同作では蛍のレイ(レイモンド)の声を担当した。

2009年、妻ステファニーと娘たちを連れてアニメ『プリンセスと魔法のキス』のプレミアを訪れたジム。同作では蛍のレイ(レイモンド)の声を担当した。

 ステファニーはジムから性的虐待やレイプの被害を受けたとして過去2回警察に通報。「養育費(扶養費)の支払いと引き換えにセックスを求められた」とも証言している。

 さらに、ステファニーはジムが、自宅の室内で排尿してしまった飼い犬に対して虐待をはたらいたとも証言。子犬のお尻をほうきで叩いたり、気温37℃の炎天下の中、金属製のバケツに入れて家の外に放置して憔悴させたなど証言した。

 この件に関して、ジムは、子犬を躾けようとしてバケツではなく“たらい”に入れて家の外に出したまま、そのことをすっかり忘れてしまっただけであり、子犬の健康状態に問題は無かったとしている。

 ジムとステファニーは2人の娘たちの親権や養育費などをめぐる裁判争いの真っ最中。

 離婚の理由についてステファニーは「ジムがアルコール、マリファナ、アデロール(※)を乱用していたこと」を挙げており、離婚後には、「泥酔またはアデロールでハイになった状態で突然家に押しかけられた」などとし、「ジムは子供たちにとっても危険な人物である」とも主張している。

※主にADHD(注意欠陥多動性障害)の子供に処方される治療薬。「アデロール」は集中力を高める効果があることから、巷で「スマートドラッグ(賢くなる薬)」とも呼ばれている。

画像: 2018年、『プーと大人になった僕』のプレミアにキャストたちと登場したジム。

2018年、『プーと大人になった僕』のプレミアにキャストたちと登場したジム。

 ジムは一連のステファニーの主張に真っ向から反論。疑惑のすべてを否定しているほか、ステファニーが彼のキャリアを崩壊させようとしているとして、ステファニーから「『くまのプーさんは女性に暴力を振るう、ドラッグ中毒の変態野郎だ』って世間に言いふらしてやる」と脅されたなどとしている。

 現在66歳のジムは、2018年に公開された『くまのプーさん』の実写版にあたる映画『プーと大人になった僕』でもプーとティガーの声を担当して話題になった。(フロントロウ編集部)

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