大ヒット公開中の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の時代設定について、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』とともに監督を務めたルッソ兄弟が言及した。
※この記事には、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれます。

『エンドゲーム』で描かれた未来

 MCU映画『アベンジャーズ』シリーズ最終章の『アベンジャーズ/エンドゲーム』で描かれた時代設定の裏話を、本作でメガホンを取ったアンソニー・ルッソとジョー・ルッソ監督が米Business Insiderに明かした。

画像: 『エンドゲーム』で描かれた未来

 前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で起きた出来事の続きから始まった『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、物語の序盤で舞台が5年後へと移る。

 最強の敵サノスの「指パッチン」から生き残ったヒーローたちが、5年の月日が経っても為す術もなく別々の道を歩む姿がファンの心を引き裂いたこの時代設定について、ジョー監督は「十分に変われる何かがほしかった」と説明。

 「哀悼を通してヒーローが人間として変われるための十分な時間がほしかった」とジョー監督が話すと、アンソニー監督は「彼らはショックで悲しみに暮れる時期を超えた」ことを表現するために、ストーリーが5年後にシフトしたことを明かした。

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 さらにジョー監督は、「彼らは死を受け入れたうえで、未来をどうするか決めたんだ。それが人を変える」と語ると、本作でルックスが激変したマーク・ラファロが演じたハルク(ブルース・バナー)について「バナーは明らかに劇的に変わった」と、ロバート・ダウニー・Jr.が演じたアイアンマン(トニー・スターク)について「(5年間の空白は)トニーに娘を授ける時間を与えた」と、そしてこれまた本作でルックスだけでなく性格まで変わってしまったクリス・ヘムズワースが演じたソーについて「ソーは時が経つごとに落ち込み閉じこもった」と、キャラクターそれぞれの変化を振り返った。

 「1年間じゃそんな変化は見えないし、5年という月日は、観客にとってより永久的な気がした」という監督の思いのように、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のストーリーに、サノスの制裁から最後の戦いまでに空白の5年間があったことで、それぞれのかたちで死を受け入れて生きていくヒーローの人間らしさがより鮮明に描かれた。(フロントロウ編集部)

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