ゾンビ×ミュージカルという異色のコンセプトで2018年末に映画ファンをザワつかせた『Anna and the Apocalypse』が、『アナと世界の終わり』という邦題でついに日本上陸。主演女優エラ・ハントにフロントロウ編集部が独占インタビュー。(フロントロウ編集部)

ホラーなのにコメディ!ゾンビなのにミュージカル!

 5月31日より日本公開される映画『アナと世界の終わり』は、ホラー映画だけれどミュージカルという異色のコンセプト。フロントロウ編集部では2018年12月に、鬱屈した日々を過ごす“負け組”高校生たちが、歌って踊って暴れまくる本作を「異色ホラー」として取り上げた

『アナと世界の終わり』あらすじ
イギリスの田舎町リトル・ヘブン。高校生のアナは、幼い頃に母を亡くし父トニーと二人暮らし。この生活を抜け出したいアナは、オーストラリアへ旅立つため、トニーに内緒でバイトに励んでいた。幼馴染のジョンは、アナの願いを応援しながら密かに思いを寄せている。ある日、旅の計画がバレてしまいアナとトニーは大ケンガをする。夢も希望もないこの町に、アナはウンザリしていた―。翌日、アナとジョンはいつも通り学校へ向かう。その途中、スノーマンの着ぐるみを着た血だらけの男が突如現れジョンに襲いかかってくる。その瞬間、アナはシーソ-を使って男の頭を吹き飛ばす!なんと、男の正体はゾンビだったのだ!その後、クラスメイトたちと合流したアナとジョンは、クリスマスの学芸会の準備で取り残された学生たちを救出するために学校へと向かうが…… ゾンビに侵食されたこの町を脱出するため、“負け組”高校生集団が力をあわせてゾンビに立ち向かうー

主演エラ・ハント 独占インタビュー

 『アナと世界の終わり』で見事な歌声とダンスを披露した主演エラ・ハントは、イギリス生まれの21歳。BAFTAスコットランドアワード2018では主演女優賞にノミネートされた注目女優に、フロントロウ編集部がインタビュー。

画像: 主演エラ・ハント 独占インタビュー

Q. あなたが演じたキャラクターについて教えてください

アナは17歳の少女で、卒業前の最後の年を迎えています。彼女は物凄く賢くて、何をやっても誰よりもうまく出来る、どんなスポーツチームでもキャプテンになるタイプ。彼女の父は、娘が大学へ行き、格好いい仕事に就く事を強く望んでいますが、彼女はこの街を出て旅をして、日々の慣習から解き放たれ、大人の冒険をしたいとウズウズしています。しかし、彼女の思い描いた大人の冒険は、翌朝起きたらゾンビのはびこる世界となっていた事で、全く違ったものとなります。

Q.本作のおススメポイントは?

ゾンビミュージカルというところですよ!これまでにない最高のコンセプトでしょう!おかしくて、誰もが楽しめる映画だと思います。

Q.この作品のどこに惹かれましたか?

何よりもまず、脚本が最高でした。こんなに最高なコンセプトの脚本を、長らく読んだ事はありませんでした。これはとても野心的な作品です。ゾンビミュージカル、ホラー、そしてコメディを一作品でやるなんて驚きました。だから私は、この作品に惹かれたのです。

Q. ミュージカル映画に出演したのは初めてでしたか?

ミュージカルで主役を演じたのは初めてです。ミュージカルに初出演した作品は、ものすごく小さな役でしたが、トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』です。でも明らかに『アナと世界の終わり』はそれとは全く異質なもので、非常に現代的。音楽がとてもカッコよくて、自分が夢に見てきた事を演じるのは本当に楽しいです。ミュージカルに出演する事は、幼い頃からの夢でした。それがゾンビミュージカルだなんて、最高だと思います。

Q:これまでに歌はやっていましたか?

音楽は私の人生の大きな部分を占めています。私は小さい頃から歌を歌い、作曲もしていました。私は『若草の頃』や『サウンド・オブ・ミュージック』みたいなミュージカルが大好きなのです。ミュージカルはいつも死ぬまでにやりたいことリストに載せています。ただ、撮影より前に歌をレコーディングしたのは大きなチャレンジでした。アナの頭の中を考えなければならず、歌に動きや感情を入れるのも難しい。最後に戦いながら歌う曲があるんですが、戦っているときに出る息と音があるから、リアルな戦いに聞こえながらもきれいに聞こえるよう、それをバランスよく表現するのは難しくて大変だったけれど楽しいチャレンジでした。

Q:1曲を撮るのに何テイクをかけましたか?

録音はいくつかのセクションに分けてひとつひとつ見ていきました。「このテイクはちょっと寂しそうだ」というように、ひとつひとつのテイクの感情を確認したんです。曲によってテイク数は全然違いました。贅沢なことに音楽には十分時間をかけられました。しかし、撮影期間は厳しく、ダンスは多くても1時間ほどしか覚える時間がありませんでした。戦いの振り付けは撮影の前、10分ほどで覚えなければいけませんでした。本当に時間がありませんでした。なので、常に最高の仕事が求められました。とても疲れたけどみんながひとつになりました。最高の仕事環境だったと思います。

Q. この映画のストーリーであなたが一番好きな部分はどこですか?

それは実に難しい質問です。何故なら、好きなストーリーが沢山あるから。最後の方で、歌いながらショーを見せるのですが… そこで私は荒々しくケーリーダンス(アイルランド特有のダンス)をしながらゾンビの間を縫っていくのですが、それこそがこの映画は何なのか、ホラー・コメディー・ミュージカルだという事を完璧に表していると思います。

 エラにとってミュージカル映画初主演となった『アナと世界の終わり』は、5月31日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。(フロントロウ編集部)

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