日本発のゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』をもとにした映画『ソニック・ザ・ムービー』の公開時期が延期となったことが発表された。(フロントロウ編集部)

 日本発のイケメンすぎる青いハリネズミ「ソニック」を主人公としたハリウッド映画版『ソニック・ザ・ムービー』の米公開が当初予定された2019年11月から3カ月延期した2020年の2月14日となると、監督を務めるジェフ・ファウラーがツイッターを通じて発表した。

 ファウラー監督は「2-24-20」と新たな公開日が描かれた黄色い看板を持つソニックの手を描いたイラストを公開し「ソニックを正しく表現するために、もうちょっと時間をいただきます」とコメントした。

 制作発表当初からゲームファンたちの熱い視線を集めていた『ソニック・ザ・ムービー』だが、5月初めに公開された特報予告では、主人公のソニックがゲーム版と比べて胴が長く、歯も真っ直ぐで、人間に近づけたようなデザインが「不気味すぎる」、「こんなのソニックじゃない」と大不評。

画像: 人間っぽすぎる体型のソニック。©Paramount Pictures/ YouTube

人間っぽすぎる体型のソニック。©Paramount Pictures/ YouTube

画像: 口を開くと人間のようにまっすぐな歯がぎっしり見え、確かに違和感が…。©Paramount Pictures/ YouTube

口を開くと人間のようにまっすぐな歯がぎっしり見え、確かに違和感が…。©Paramount Pictures/ YouTube

 ゲームファンたちの声にくわえ、ソニックの生みの親の1人であるクリエイターの中裕司氏を含む、たくさんの業界人もネガティブな反応を示したため、ファウラー監督は“このままではいけない”という危機感を持ち、予告映像の公開から数日後にキャラクターデザインを変更すると発表していた。

 今回の公開延期は、このキャラクターデザインの修正を踏まえてのものとなる。この決断は、映画公開までに急ピッチで修正作業に追われることとなったVFXアーティストたちの過労を気遣ったものでもあるようで、ファウラー監督は日本語に訳すと「この映画の制作においてVFXアーティストからは1人も負傷者を出しません」という意味になる「#novfxartistswereharmedinthemakingofthismovie」という長文ハッシュタグをそえて、技術者たちの身の安全を保障しつつ、笑いを誘っていた。

 日本での公開は、当初、アメリカよりも1カ月遅い12月を予定していたが、今回の延期により影響が出るか否かは今のところ発表されていない。(フロントロウ編集部)

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