ラッパーのカニエ・ウェストが、躁うつ病の治療で経験した壮絶なエピソードを振り返った。(フロントロウ編集部)

躁うつ病を抱えるということ

 2016年に重度のストレスのため精神病院に入院したカニエ・ウェストが、2016年に診断された躁うつ病(双極性障害)について、Netflixの番組『デヴィッド・レターマン:今日のゲストは大スター』の新シーズンで語り、その治療での出来事を赤裸々に告白した。

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 気分が高揚しアグレッシブになる躁状態と、普通の生活が困難になってしまうほど落ち込むうつ状態がある躁うつ病(英語:Bipolar)について、カニエは「躁うつ病について僕が言いたいのは、この病気には「Bi(バイ:2つという意味)」という言葉が入っているということ。性格が別れる感覚がある。僕はふたご座だから、なんだか納得できるんだ。だけど、気分が高揚する時はいつも以上に自分のパーソナリティが出るんだ」と語った。

 躁うつ病は、高揚した気分が他人に危害を加えてしまう可能性があるため、うつ状態より躁状態のほうが自分の人生に悪影響を及ぼしかねないと言われている。こうした状態にならないように、躁うつ病では薬の服用が不可欠と言われている。

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 カニエはこうした躁状態について、「感情がより未熟になる」とし、「クレイジーなことに差別や偏見、恥といった否定的な感情を持つ時に限ってこの病は、あなたをことごとくけなしてくる。途中でさえぎってくるから自分の発言が意味わからなくなる」と語った。

 その発言を裏づけるように、カニエは「気分を安定させるために毎日きちんと薬を飲まないと、病院に送り込まれるほど躁状態が悪化してしまう。TMZでの出来事みたいに、おかしな行動をしはじめる」と、2018年に米TMZのインタビューで「奴隷は選択肢」と発言し、大バッシングを浴びた騒動を振り返った。

 「躁うつ病は簡単に説明できない。時間をかけて理解していかなければならない」と、なかなか理解されない病気について当事者の意見を述べた。

「みんなが僕を殺したいと思っている気がする」

 さらにカニエは、躁うつ病の治療で精神病院に入院した時に経験した壮絶なエピソードも告白。

画像: 「みんなが僕を殺したいと思っている気がする」

 「(施設に入らなきゃいけない)状態になった時、すべてのこと、すべての人に対して疑い深くなる。これは僕の体験で、他の人は違う経験をしているけど、僕にはみんなが演じているように見えて、すべてが陰謀のように見えてくる。(中略)盗聴されているような気がするんだ」と、症状がひどくなる段階での不安定な気持ちを明かした。

 「そして、(施設などに)送り込まれる段階になると、みんな僕を殺したいと思っている気がするんだ。誰も信用できない。施設に入れられ、手錠をかけられ、薬漬けにされ、ベッドに固定され、親しい人から隔離される時がくる。そんなこと、妊娠している女性にはしないだろ? 良い面を言うなら、こうしたことを自分自身が経験したからこそ、僕がそれを変えるために行動を起こせる。あの精神状態になったら、絶対に信用する人が近くで見守っていなければいけない。隔離させるなんて、ひどすぎるし考えが古い」と力説。

 強制的に患者を締めつけ隔離するような施設の環境に対して改善の必要性を訴えた。

 カニエが壮絶なエピソードを語った『デヴィッド・レターマン:今日のゲストは大スター』のシーズン2は、5月31日にNetflixで配信スタート。カニエのほかに、エレン・デジェネレス、ティファニー・ハディッシュなどが各エピソードで出演する。(フロントロウ編集部)

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