2019年もテニスの全仏オープンが開幕。2018年に巻き起こった「キャットスーツ騒動」後、初となる全仏オープンに参加したセリーナ・ウィリアムズは、パワフルなユニフォームで試合に臨んだ。(フロントロウ編集部)

「キャットスーツ騒動」で騒がせた2018年の全仏オープン

 現在テニスの女子シングルスの世界ランクで10位に位置するアメリカ人テニスプレイヤーのセリーナ・ウィリアムズが、全仏オープンで選んだユニフォームに注目が集まっている。

 セリーナといえば、2015年から交際していたIT実業家のアレクシス・オハニアンと2016年に婚約。そして2017年には、第1子であるアレクシス・オリンピアちゃんを身ごもる中、テニスの4大大会の1つである全豪オープンで優勝するという驚異の実力を見せつけたスーパーママ。

 しかし、アレクシス・オリンピアちゃんが誕生したあとに血栓症に苦しみ、2018年の全仏オープンで、全身に圧力をかけて血液の循環を促す通称キャットスーツを着用するも、仏テニス連盟のベルナール・ジウディセリ会長は、正装が決まっているテニスの公式試合でセリーナが着た異色のキャットスーツは「度を超している」と明言。このユニフォームでの出場を禁止した。

画像1: 「キャットスーツ騒動」で騒がせた2018年の全仏オープン

 その結果、ベルナール会長や仏テニス連盟には「女性の体への理解が足りない」などと批判が集まったのだが、ユニフォームを変えることを受け入れたセリーナがとった行動が、ダメと言われたものと同じくらいインパクト大なユニフォームを着ること。

 全仏オープンよりあとに開催された2018年の全米オープンで、セレーナはオフ・ホワイト(Off-White)とナイキ(Nike)がコラボして作ったチュチュがついたユニフォームを着用。皮肉たっぷりにマイウェイで貫いたテニスの女王の姿が、多くの人を感心させた。

画像2: 「キャットスーツ騒動」で騒がせた2018年の全仏オープン

 そんなセリーナにとってはある意味“いわくつき”の全仏オープン。そのため、今年はどんなユニフォームを着用してコートに現れるか注目されていたけれど、セリーナが期待を裏切ることはなかった。

1年ぶりの全仏オープンのユニフォームは?

 今回もオフ・ホワイトとナイキがコラボしたセットアップで登場。毎試合注目されるセリーナは、初戦はあえてモノトーンをチョイスしてシックに。

画像1: 1年ぶりの全仏オープンのユニフォームは?

 試合中は脱いでいたけれど、ウォーミングアップ中には軽いアウターのようなものを羽織っており、そのアウターに書かれていた文字に注目が集まっている。じつはセリーナが試合前に着ていたアウターには、フランス語で「クイーン」「チャンピオン」「母親」「女神」といった女性をエンパワメントするワードが。

画像2: 1年ぶりの全仏オープンのユニフォームは?

 この新しいユニフォームについてセリーナは、「全ての女性がそうであるように、私が母親でありクイーンであることを現しています」と米Vogueで明かしている。

 セリーナはこの試合に勝利し、記念すべきキャリア通算800勝目を手に入れた。まだまだ続く全仏オープン。一度は命を救ってくれたユニフォームを着用することを禁じられるというピンチを迎えながらも、決してファンを失望させることがなかったセリーナ。ユニフォームには、母親になっても闘い続けるセリーナらしいメッセージがデザインされていた。(フロントロウ編集部)

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