リアーナは「リアーナ」じゃない?
シンガーのリアーナ(Rihanna)の名前の正しい発音については、以前から、アメリカ英語を話す人々の間で親しまれている真ん中の「ア」にアクセントを置いた「Ree-Ah-Nah」という呼び方か、イギリス英語を話す人々の間でで親しまれている「Ree-Anna」という「ア」を強調しない呼び方のどちらが正しいのかという論争が水面下で繰り広げられてきた。
日本では、どちらかというとアメリカ英語の発音に寄せて「リアーナ」とカタカナ表記されており、それに合わせて発音されいるが、イギリス流の呼び方だと「リアナ」もしくは「リアンナ」の「ン」を強調しない発音となる。
文字だけではあまりピンと来ない人も多いと思うので、例としてネイティヴによる発音を試聴してみて欲しい。
<アメリカ版の発音>
<イギリス版の発音>
この通り、アメリカ英語とイギリス英語ではリアーナの名前の発音が微妙に違っている。
リアーナ本人はこう発音
そんななか、最近になり、この論争に終止符を打つ、リアーナ本人が自分の名前をはっきりと発音する動画が公開に。
自身が設立したアパレルブランド「フェンティ(Fenty)」のPRのため英VOGUEの特別動画に登場したリアーナが、自分の名前をイギリス版の呼び方である「リアナ」と発音して自己紹介したことで、アメリカのファンたちが「私たちはリアーナの名前をずっと間違えて発音していたってことね」、「『リアナ』が正しい発音だったのか…」と白旗を振る結果となっている。
First look at @Rihanna's Fenty collection at her pop-up in Paris: https://t.co/KU0Uqg8Vlt pic.twitter.com/dseHhqadQu
— British Vogue (@BritishVogue) 2019年5月23日
さらに下の動画では、さらに分かりやすく「リアナ」と発音。
so we've been pronouncing Rihanna's name wrong this whole time pic.twitter.com/lLZAQVRBzu
— b (@boopyape) 2019年5月29日
以前から「リアナ」と呼んでいたイギリスのファンたちは、「やっぱり私たちが正しかった」、「間違ってなかった」と得意気な様子。
ちなみにリアーナの故郷であるバルバトスの公用語はイギリス英語であり、彼女が自分の名前を「リアーナ」ではなく「リアナ」と発音しているのには納得がいく。
以前、イタリア発の老舗ブランド、Versaceの発音が、それまで諸外国で広く親しまれていた「ヴェルサーチ」ではなく、正しくは「ヴェルサーチェ」だとデザイナーのドナテラ・ヴェルサーチェから直々に発表された際には、世界中のメディアが呼び方を改め、日本でも正式表記を改正するという措置が取られた。
しかし、リアーナの名前の表記に関しては、とくに正式にお達しが出たわけではないので、おそらく「リアナ」に変更されるわけではなく、今後も「リアーナ」と表記することになるだろう。(フロントロウ編集部)