Photo:スプラッシュ/アフロ,ニュースコム,Instagram
カイリー・ジェンナーが親友のために性奴隷をテーマにした「話題のドラマ」の世界観をオマージュした誕生日パーティーを開催。楽しそうなカイリー一行だったが、世間からは批判の嵐。(フロントロウ編集部)

「話題のドラマ」をテーマにしたパーティーを開催

 18歳で立ち上げたコスメブランドを大成功させ、21歳にして総資産が10億ドル(約1,10億円)を超える“世界最年少億万長者”として名を馳せているリアリティスターのカイリー・ジェンナーといえば、家族や友人のお祝い事に合わせて、贅の限りを尽くした豪華なパーティーを開催していることで知られる。

 そんな彼女が、10代の頃から親しくしているインフルエンサーのアナスタシア・カラニコラウの誕生日を記念して、彼女が大ファンだというドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』をテーマにしたバースデーを開催。

 家全体を『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』仕様に変身させたパーティーは、女性ゲストたちが赤いケープ&白いボンネットハットという同作に登場する侍女たちのユニフォームを真似た衣装を身に着け、玄関にはアメリカ合衆国のなかに誕生した架空国家“ギレアド共和国”の国旗を掲げるなど、かなり気合の入った再現ぶりだった。

 カイリーは、どんなパーティーになるかは事前に知らされていなかったアナスタシアが「大好きな番組なの! 」と大喜びする姿を収めた動画や、ゲストとして参加したモデルのソフィア・リッチーとの“侍女姿”のツーショットなどをインスタグラムストーリーで公開し、ご満悦の様子。パーティーでは『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の最新シーズンの試聴会も行われた。

画像: “侍女”に扮したカイリーとソフィア。©Kylie Jenner/ Instagram

“侍女”に扮したカイリーとソフィア。©Kylie Jenner/ Instagram

 しかし、いくらアナスタシアを喜ばせたかったからとはいえ、カーリーが性奴隷というヘビーなテーマにした問題作である『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』を題材にしたパーティーを開催したことに難色を示す人が相次いだ。


性奴隷となった女性たちが直面する様々な問題を描いたシリアスな作品

 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、境汚染で不妊率が増し、世界中で少子化が問題となるなか、妊娠ができる健康な身体を持つ女性が<子どもを産むための道具=侍女>として上流階級の夫妻のもとに送り込まれることが定められた世界を舞台にした衝撃作。

画像: © 2018 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.

© 2018 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.

 1980年代に出版されたマーガレット・アトウッドの同名ベストセラー小説を原作とする同作は、架空の世界をベースにしているものの、現代社会で実際に起きているさまざまな問題を反映。セクハラ撲滅を訴えるMe Tooや、女性の人権を訴えたウィメンズ・マーチ、移民問題などを彷彿とさせるシーンなども含まれており、さまざまな社会情勢に踏み込んだ作品として高い評価を得ている

画像: シーズン1は2017年のエミー賞では主要部門を含む8冠を達成。さらにシーズン2も20部門にノミネートされ、3部門で受賞を果たした。

シーズン1は2017年のエミー賞では主要部門を含む8冠を達成。さらにシーズン2も20部門にノミネートされ、3部門で受賞を果たした。

 さらに、最近では、母親の命に危険が及ぶ場合を除いて、原則、女性たちが中絶を行なうことを禁じるという「中絶禁止法」がアメリカの複数の州で次々と可決されたことが物議を醸しているという背景もあり、女性の自由や生殖の権利をめぐる論争が激化。

 世界各国で行なわれている中絶禁止法反対のデモ運動に女性たちが『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の侍女たちの格好をして参加するという現象もみられている。

画像: イリノイ州シカゴで行なわれたデモに侍女たちに扮して参加する女性たち。

イリノイ州シカゴで行なわれたデモに侍女たちに扮して参加する女性たち。

画像: フランス・パリでのデモにも侍女の衣装を身に着けたたくさんの女性たちが参加した。

フランス・パリでのデモにも侍女の衣装を身に着けたたくさんの女性たちが参加した。

 そんな最中に、性奴隷として苦悩する女性たちの姿を描いたシリアスなテーマを掘り下げる同作を単なる娯楽のために軽いノリでパーティーのテーマとしたカイリーに対して、「軽率だ」、「空気が読めないのか」といったクレームが多発している。

 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は日本でもシーズン2までがHuluプレミアで配信され、アメリカ本国ではシーズン3の放送が6月5日か開始したばかり。

 カイリーとしては、同作はパーティーの主役であるアナスタシアのお気に入りで、ちょうど新シーズンもスタートしたので、テーマには”持ってこい”だと感じたのかもしれないが、センシティブなトピックを題材にした作品なだけに、ハッピーなイメージのパーティーにはそぐわず、多くの人の反感を買ってしまった。(フロントロウ編集部)

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