アメリカの政治家ピート・ブティジェッジが、弱い立場にいる人々のために闘うことの重要性を説いた。(フロントロウ編集部)

ピート・ブティジェッジが熱弁

 2020年のアメリカ大統領選に出馬している政治家のピート・ブティジェッジは、出馬を決めた当初は無名に近かったものの、その実直なスピーチや人柄が話題となり、若い世代を中心に支持を集めている。

画像: ピート・ブティジェッジが熱弁

 そんな彼が、先日アメリカで開催されたアフリカ系アメリカ人のリーダーシップ・サミットに出席。そのスピーチに拍手が湧いている。

「私が男性だからこそ、子供を産むか産まないかの自由が侵害されている今日の女性たちのために闘うことは、2倍重要です。私がこの地に生まれて、その証明を持っているからこそ、私と同じアメリカ育ちで、しかしアメリカ国籍を持たない移民の子供たちのために立ち上がることは2倍重要です。そして私が白人だからこそ、今日のアメリカに住む黒人に降りかかる不平等のために立ち上がることは、2倍重要です」

 ピート氏が訴えているのは、権利や権力を持つ者こそ、そうでない者のために声をあげるべきだということ。男性が女性のために、その国の国籍を持つ者が持たない者のために、社会的に優位な人種がそうでない人種のために立ち上がることは、マイノリティが声をあげることよりも2倍大事だとした。

 ピート氏は、アメリカで社会的に優位な「白人の男性」でありながら、同性愛者であることを公表しているマイノリティでもある人物。両方の立場に立つ彼だからこそ伝えたかったこのメッセージには、会場から拍手と歓声がおくられた。(フロントロウ編集部)

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