フレディの未公開映像
今は亡きフレディ・マーキュリーの未発表パフォーマンス映像「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン(Time Waits For No One)」は、もともとフレディが1986年のミュージカル『タイム』のためにレコーディングした楽曲「タイム」の未発表バージョン。
1986年に、友人であり世界的に成功を収めているクリエイターのデイヴ・クラークと共に楽曲「タイム」をレコーディングしたフレディ。2人はその当時、ドミニオン劇場にて4台のカメラを使用して3時間かけてパフォーマンス映像も撮影したが、撮影に用いられたオリジナルの35mmフィルムは貴重品保管庫行きとなって公開されることはなかった。
それから30年以上を経て、デイヴが楽曲「タイム」の未発表ヴァージョンを自身のテープ・アーカイブの中から発見。「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン」として完成させた。
そして音源のリリースに合わせ、眠っていたパフォーマンス映像も発掘。前述のカメラ4台で撮影された映像のネガと、2014年のドキュメンタリー番組『Glad All Over: TheDave Clark Five & Beyond』が制作された際に入手した未現像フィルムのネガをじっくりながめて検証。その結果、「魔法のようなパフォーマンス 歌詞の一言一句を噛み締......め、味わっていた」というフレディの姿が完璧に表現されている映像の発見と、傑作ビデオの制作に繋がった。
このパフォーマンス映像と共に、2019年6月20日、ヴァージン EMI(ユニバーサル)に「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン」が全世界同時デジタル・リリースされた。
(フロントロウ編集部)