これまで女性モデルとして何度もランウェイを歩いてきたモデルのネイサン・ウェストリングが、トランスジェンダーということを告白してはじめてファッションショーに登場した。(フロントロウ編集部)

トランスジェンダーを告白して初のランウェイへ

 女性として生まれ、以前はナタリー・ウェストリングという名前で女性モデルとして活動していたが、2019年に入りトランスジェンダーであることを告白し、ネイサン・ウェストリングという名前に改名したネイサン。

 赤毛にそばかすが特徴的なネイサンは、13歳でモデルデビューして以降、ヴェルサーチェ、シャネル、ディオール、ルイ・ヴィトン、マーク・ジェイコブスなどの大手メゾンのランウェイに登場したほか、有名ファッション誌の表紙を飾り人気モデルとして活躍してきた。

 しかし、2018年10月のパリ・ファッションウィークを最後に活動休止。その後、約半年の休止期間を経て2019年になりトランスジェンダーの男性モデルとして復帰。

 長かった赤髪をばっさりと切り落とし、ショートヘアになり男性的な見た目へと変貌を遂げたネイサンは、6月に上海で行なわれたプラダの2020年春夏メンズファッションショーにメンズモデルとして抜擢され、以前と変わらぬ堂々としたウォーキングを披露した。

 仏Vogueに登場したトランスジェンダーモデルであるヴァレンティナ・サンパイオや、米プレイボーイに初めてトランスジェンダーモデルとして登場したイネス・ラウなど、トランスジェンダーモデルは増えてきているとはいえ、まだまだ少数。

 性別にとらわれずありのままの自分で活動できるようになったネイサンは、「僕は幸せです。前の姿に戻ることは想像できない。それは暗闇でしかない」と英CNN Styleにコメントし、本来の自分の姿を手に入れたことに満足していると話した。(フロントロウ編集部)

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