女性用の除毛シェーバーのキャンペーン動画でこれまで決して登場することのなかった「陰毛」が堂々とフィーチャー。(フロントロウ編集部)

 昨今、「ありのままの自分の姿を受け入れよう」という“ボディ・ポジティブ”の流れが活性化するなか、女性の体毛の処理の必要性関するトピックについても頻繁に議論が交わされるようになった。

 「男性は体毛を生えっぱなしにしていても文句を言われないのに、女性だからといってワキ毛やすね毛といった体毛を処理しなければならないというステレオタイプを押しつけられるのは間違っている」という男女平等推進派の意見も多く聞かれるなか、アメリカ発の除毛用品ブランドのBillie(ビリー)が革新的なキャンペーン動画を公開した。

 “体毛の処理をするか否か”という選択は、世間のプレッシャーに押されてどちらかに決めるものではなく、その女性自身の意志で自由に決めるべきであると、除毛用品メーカーらしからぬポリシーを掲げている同ブランドが公開したのは、これまで業界のタブーとされてきた女性たちの“陰毛”をばっちりと映した動画。

 夏の訪れを告げる祝日である、米独立記念日を目前に公開された「Red, White and You Do You(レッド、ホワイト、アンド・ユー・ドゥー・ユー)」と題された映像では、冒頭から、ビキニボトムから陰毛がはみ出した女性の下半身が大写しになる。

 除毛用シェーバーを取り扱うブランドの広告が、陰毛を忌まわしい物として取り上げるのではなく、あえて“自由の象徴”として焦点を当てた今回の動画はSNSでも大きな話題に。

 見慣れない陰毛の大写しにショックを受ける人ももちろん多いが、同ブランドが伝えようとする“女性は自分の体を好きなようにして良い”というメッセージに、「水着から毛がはみ出してもOKだなんて、今まで誰も教えてくれなかったから新鮮」、「つるつるに毛を剃らなくたって別にいいよね! 」、「女性の体毛をごく自然な物として世間に知らしめてくれてありがとう」といった共感の意見も寄せられている。

 最近では、若い世代に影響力を持つ人気モデル兼女優のカーラ・デルヴィーニュがSNSでワキ毛全開のショットを公開したり、トップモデルのジジ・ハディッドがワキ毛を剃らずに有名ファッションメディアの動画に登場したり、マドンナの娘でモデルとしても活躍するローデス・レオンが人気ブランドの広告でワキ毛を誇らしげに見せるポーズを取ったりと、女性の体毛をタブー視するのはやめようと訴えるセレブが続出。

画像: 左:カーラ・デルヴィーニュ、右上:ジジ・ハディッド、右下:ローデス・レオン。(Photo: Cara Delevingne/ Instagram, Love Magazine/ Youtube, Madame NYC/ Instagram)

左:カーラ・デルヴィーニュ、右上:ジジ・ハディッド、右下:ローデス・レオン。(Photo: Cara Delevingne/ Instagram, Love Magazine/ Youtube, Madame NYC/ Instagram)

 そんな経緯もあり、ワキ毛やすね毛を見せることに関しては、海外の若い女性たちの間ではだいぶハードルが下がって来ているが、今回のBillieの画期的なキャンペーン動画をひとつの礎に、陰毛に関しても、近い将来、同じような認識の変化がもたらされるのだろうか。(フロントロウ編集部)

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