シンガーのビリー・アイリッシュがパフォーマンス中に時間をとり、観客に向けて放った「あるお願い」とは?(フロントロウ編集部)

 現在、世界中の音楽チャートを席巻するビリー・アイリッシュが、英大型野外フェスのグラストンベリー・フェスティバルに登場。この日「バッド・ガイ」を始め、ヒット曲を披露し観客を沸かせたビリーは、パフォーマンス中にセットに着席。観客にひとつお願いがあると話すと、こう語り始めた。

画像: ビリー・アイリッシュ、観客への「あるお願い」が現代人の心に刺さる

「私がみんなにお願いしたいことは、いまこの瞬間を生きてほしいということ。これから私はパフォーマンス中に『携帯をしまって』って言うと思うけど、もし録画したかったらしてもいいよ。ただ、顔の横に置いてね。意味わかるかな?私の目を見てほしい。携帯を顔の前に掲げるのではなく、顔の横にね。この場所を楽しんで。なぜなら、今この瞬間は、この時にしか訪れないものだから。もう2度とこの瞬間が戻ってくることはない。この時代の、この日の、この時間には戻らないの。人生のうちに訪れる一瞬のできごとだよ。もし、いまみんながハッピーでも、悲しくても、それともみじめな気持ちだとしても、もしなにかが気がかりでも、喜びの頂点にいても、その気持ちを目一杯感じてほしい。それが良い気分でも悪い気分だとしても。それは、今しか感じられない感情だから」

 テクノロジーの発達やSNSが浸透したことで、ライブ会場では観客が携帯電話をかかげ、ビデオや写真を撮る光景が当たり前となっている現代。そんななかビリーは、自身のパフォーマンスをスマートフォン越しに眺めるのではなく、自分の目で、いましか訪れないこの瞬間を楽しむことの大切さを伝えた。

 ビリーは、キャッチーな音楽やユニークなファッションスタイルに加え、メンタルヘルスに言及する姿勢や、コンサート会場に有権者登録所を設置するなど、社会問題について呼びかける姿を見せ、若い世代を中心に絶大な支持を得ている。(フロントロウ編集部)

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