当時12歳の少女を16歳の少年がレイプした事件で、加害者の少年を成人扱いするかしないかの判断をする際に裁判官が発した「言葉」に批判が殺到している。(フロントロウ編集部)

未成年の性犯罪者の裁き方をめぐって波紋

 米ニュージャージー州で当時12歳だった少女を16歳の少年がレイプした事件で、家庭裁判所の裁判官が加害者の少年に、日本でいうところの少年法を適用することを決めた「理由」に批判の声が集まっている。

 事件が起きたのは今から約2年前の2017年。ニュージャージ州の法律では、未成年でも事件の内容によって成人と同等の扱いで裁判にかけることができるため、検察側は加害者の少年を成人として扱うことを要求。しかし、事件を担当した女性判事が「被害者は処女を失い多少出血があったものの、それ以外の身体的なダメージはなかった」ことを理由に、加害者の少年の行動を「凶悪ではない」と判断していたことが地元議員の告発によって明らかになった。

画像: 未成年の性犯罪者の裁き方をめぐって波紋

 じつは、ニュージャージー州では16歳の少年がレイプ罪で起訴された別の事件でも、少年が「良家の出身で名門校に通う優等生」であることを理由に、判事が寛大な措置を取るべきだと主張していたことが発覚して批判を浴びたばかり。

 ちなみに、この事件は少年が酒に酔った16歳の少女をレイプしたうえ、その様子をスマホで撮影し、友人らにその動画を拡散して「初体験がレイプだった」とメールしていたことからも、かなり凶悪性の高いものだった。

 結果的に控訴審で同被告を成人扱いすることが認められたが、この2つの事件によって同州の判事たちがレイプ事件を軽視していることが露呈したことで、司法の仕事に就く者としての責任を問う声が上がっている。(フロントロウ編集部)

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