演技派俳優のホアキン・フェニックスがジョーカーを演じることで話題を集めている映画『ジョーカー』。
DCコミックス映画でありながら、『ジャスティス・リーグ』や『スーサイド・スクワッド』など、これまでのDCコミックス映画が共有してきた1つの世界観、DCユニバースに属さないことでも注目を浴びている。
日米で10月4日の公開を予定している今作の監督を担当したトッド・フィリップスが、米Empireのインタビューに応じ、なんと今作はファンを怒らせるかもしれないと語った。
「コミックスは全く参考にしなかったんだ。それに関してみんなは怒るだろうね」
そういって、DCコミックス版の悪役ジョーカーとは、まったく違ったジョーカー像を作り上げたと明かす監督。そこには、ジョーカーというキャラクターを独自の視点から見た監督の思いがあるという。
「僕たちは、ジョーカーみたいな男がどう誕生するのかという視点で(ジョーカーを)描いた。それが僕にとって一番興味深いことだったからね。もはや、僕たちはジョーカーを描いているとは言えないかも。(僕たちが作っているのは)ジョーカー誕生の話だから。あるひとりの男の話なんだ」
監督が、ジョーカーをひとりの人間として描いたという『ジョーカー』。2019年4月に公開された予告編では、ホアキン演じるアーサーが、ヒューマンドラマ映画の巨匠チャールズ・チャップリンの名言「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」を意識したセリフを言いながら、カラフルで凶暴なジョーカーに変身していく様が映し出されていた。
ジョーカーの起源を描いた映画『ジョーカー』は、10月4日に全国公開。(フロントロウ編集部)