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映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で約11年間演じ続けてきたアイアンマン(トニー・スターク)役を卒業したロバート・ダウニー・Jr.が、同役の“最期”を振り返った。(フロントロウ編集部)

トニー・スタークの最期を振り返る

 俳優のロバート・ダウニー・Jr.が、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でのアイアンマン(トニー・スターク)の最期についてインタビュー番組『Off Camera With Sam Jones』のインタビューで語った。

 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画第1弾である2008年の映画『アイアンマン』から、シリーズ最終章『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで、約11年間メインキャラクターとしてアイアンマンを演じてきたロバート。

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 『アイアンマン』で描かれた利己主義で人の気持ちを考えられなかったトニー・スタークが、数々の作品を通して他者を思いやれるヒーローに成長していく姿は、多くのファンの心を打った。

 そんな心情の変化は、アイアンマンスーツにも表れているようで、ロバートは『アイアンマン』で初めてアイアンマンとなった“最初のスーツ”と、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で身に着けた“最後のスーツ”を比較してこう語った。

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 「最後のスーツは、彼が生き延びるようにデザインすらされていない。(『アイアンマン』の)最初のスーツは『これで、僕と僕のエゴと僕の大事な体を洞窟から出して。砂漠まで脱出したら機甲部隊が僕をバカげた世界へ連れ戻してくれるだろうか』という思考で作られた。最後のスーツは、(生存という)機能を果たしていないし、生き延びるようにデザインされていない」

 続けてロバートは、トニー・スタークが捧げた自己犠牲を、「英雄と輪廻」という有名なヒーロー論を説いた神話学者のジョーゼフ・キャンベルの神話と比較して、彼の最期をこう説明。

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 「それって素晴らしいジョーゼフ・キャンベルの神話で。予期せぬ運に引き寄せられたヒーローになることを拒んだのに、最後には、家族がいて地に足のついた生活をして、そうしたくないという願望があったのに、コミュニティが栄えるようにと自分の命を差し出すという究極の犠牲を払うまでになった」

 そう言って、自分のために生き、他者のために死んだトニー・スタークの人生を語ったロバート。

 ロバートが語ったトニー・スタークの人生論は、他者のために生きてきたスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)が「自分の人生を手に入れ」、利己主義のプレイボーイだったトニー・スタークが「自分の人生を投げ捨て」たと米Fandangoに語り、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストでまったく異なる道を歩んできたヒーローの人生がようやくクロスしたことを明かした脚本家のスティーヴン・マクフィーリーの言葉に重なる。(フロントロウ編集部)

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