アメコミ界の巨匠が断言
マーベル・コミック発の実写版映画『X-MEN』シリーズで、長年にわたってウルヴァリン役を演じてきたヒュー・ジャックマンは2017年に公開された映画『LOGAN/ローガン』をもって同役を卒業。
以来、彼に次ぐウルヴァリン役には誰が抜擢されるのかと、世界中のスーパーヒーロー映画ファンたちが固唾を飲んで見守っているが、あるアメコミ界の巨匠がキャスティング予想に一石を投じた。
その人物とは、映画『キャプテン・アメリカ』の原案となった『シビル・ウォー』や『キック・アス』、『ファンタスティック・フォー』といったマーベル・コミックス作品や、『ジャスティス・リーグ』、『スーパーマン』といったDCコミックス作品など、数多くの人気スーパーヒーロー作品を世に送り出しているコミック脚本家のマーク・ミラー氏。
ヒュー最後のウルヴァリン作品『LOGAN/ローガン』の原案となった『ウルヴァリン:オールドマン・ローガン』の原作者でもあるミラー氏は、ツイッターでのファンとのやり取りのなかで、「次期ウルヴァリン役は俳優のタロン・エガートンになるだろう」と断言した。
このミラー氏の発言は、ファンがミラー氏が2002年に執筆した作品『Ultimates(オルティメイツ)』の中で、映画『アイアンマン』(2008年公開)のアイアンマン役にロバート・ダウニー・Jrがキャスティングされること、そして『アベンジャーズ』シリーズに登場する最強ヒーローたちの結集チーム「アベンジャーズ」の設立者であるニック・フュリー役にはサミュエル・L・ジャクソンが起用されるだろうと予言していたことに驚き、その件についてツイッターで「2つも予想を的中させるなんて、あなたは魔法使いみたいですね」とミラー氏に話しかけたことに端を発したもの。
From 2002. Always remember I'm never wrong. PS Taron Egerton will be the next Wolverine :) https://t.co/6OtsLbnWqu
— Mark Millar (@mrmarkmillar) July 15, 2019
ミラー氏は、ファンからのコメントに「2002年から、予想を外したことはないね」と自信満々に回答しつつ、ウルヴァリン役の後継者にタロン・エガートンの名前を挙げた。
8月23日に日本公開されるシンガーのエルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』では、見事にエルトンになりきった素晴らしい演技を見せているタロン。
ミラー氏とタロンは、ミラー氏が原作・脚本を手がけた『キングスマン』の実写化作品2作で共に仕事をしており、ミラー氏はタロンの実力を高く評価するとともに、彼こそがヒューに続くウルヴァリン役に相応しいと考えているよう。
タロン本人はどう思っている?
タロンがウルヴァリン役に抜擢されるのではないかというウワサは、じつは以前からまことしやかに囁かれてきたが、これについてタロン本人は謙遜をまじえながらこんな風に英Heart Breakfastに答えている。
「ああ、それはただのウワサだよ。僕が知る限りでは根も葉もないウワサ。僕じゃあ不気味さが足りないんじゃないかな。でも、もしマーベルの人たちが、僕が役に相応しいと思ってくれなら、それは素晴らしいこと。でも、ほかにもっと適した人がいるんじゃないかな。でも、マーベル映画界に関われるとしたら、喜んでやるよ」
「ウルヴァリン」の生みの親の1人であり、以前、かなり重要なマーベル映画の役どころを2つも的中させた実績があるミラー氏。彼が推すタロンは、実際にウルヴァリン役を手に入れることとなるのか? (フロントロウ編集部)