米サンディエゴで行なわれたコミコンで最も注目が集まる「ホールH」のステージに、『アベンジャーズ』シリーズを制作したマーベル・スタジオが登場。2020年から2021年までに公開・配信されるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新たな作品が正式に発表された。(フロントロウ編集部)

映画『ブラック・ウィドウ』2020年5月1日全米公開

 アベンジャーズのオリジナルメンバーのひとりで、『アイアンマン2』からMCUに出演し続けているブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの前日譚が描かれる単独映画がついに2020年に公開。

 フェイズ4(※)の最初の映画となる『ブラック・ウィドウ(BLACK WIDOW)』では、スカーレット・ヨハンソンがブラック・ウィドウを続投するほか、デヴィッド・ハーバー、フロレンス・ピュー、O・T・ファグベンル、そしてレイチェル・ワイズが出演。
※フェイズは20作以上ものMCU映画を区切る名称で、現段階でフェイズ1、フェイズ2、フェイズ3の作品が公開・配信された。

 ちなみに、同作のヴィランはタスクマスターというキャラクターだと言われており、『アベンジャーズ』シリーズでブラック・ウィドウとホークアイがたびたび話していた「ブダペストの戦い」も描かれる。また映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の出来事も映画に関係してくるという。

映画『エターナルズ』2020年11月6日全米公開

 ついに正式発表された映画『エターナルズ(ETERNALS)』は、メインキャストがとにかくすごい。アンジェリーナ・ジョリー(セナ役)、リチャード・マッデン(イカリス役)、クメイル・ナンジアニ(キンゴ役)、ローレン・リドロフ(マッカリ役)、ブライアン・タイリー・ヘンリー(ファストス役)、サルマ・ハエック(アジャック役)、リア・マクヒュー(スプライト役)、ドン・リー/マ・ドンソク(ギルガメッシュ役)が、スーパーパワーとほぼ不死の肉体が与えられたエターナルズという種族を演じる。MCU映画史上初めてとなる中国出身の女性監督クロエ・ジャオがメガホンを取る。

 ちなみに、ローレンは聴覚障がいを持ち、耳が聞こえない女優ながら、ドラマ『ウォーキング・デッド』などに出演した異色の経歴の持ち主。

ドラマ『ザ・ファルコン・アンド・ザ・ウィンター・ソルジャー』2020年秋配信

 アンソニー・マッキーが2代目キャプテン・アメリカを演じ、セバスチャン・スタンがバッキーを続投するドラマ『ザ・ファルコン・アンド・ザ・ウィンター・ソルジャー(The Falcon and the Winter Soldier)』は、ディズニー+でストリーミングされる。

 本作では、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の出来事の後のストーリーが描かれると、マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギが語った。

 ちなみに、以前からウワサされていた、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のヴィラン、ダニエル・ブリュールが演じたヘルムート・ジモも登場することが明かされた。

映画『シャン・チー アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス』2021年2月12日全米公開

 MCU映画史上初となるアジア系ヒーローを描く映画『シャン・チー アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(SHANG-CHI AND THE LEGENDOF THE TEN RINGS)』。主人公のシャン・チー役にシム・リウが大抜擢。そのほか、オークワフィナ、トニー・レオンが出演することが発表された。

 ちなみに、タイトルにある「テン・リングス」とは、映画『アイアンマン』(2008)に登場したテロ組織の名称のこと。

ドラマ『ワンダヴィジョン』2021年初配信

 ディズニー+で配信されるドラマ『ワンダヴィジョン(Wanda Vision)』は、『アベンジャーズ』シリーズでお馴染みの、エリザベル・オルセン演じるワンダ/スカーレット・ウィッチと、ポール・ベサニー演じるヴィジョンを主人公にしたストーリー。

 2人のほかに、アカデミー賞にノミネートされた『ビール・ストリートの恋人たち』のテヨナ・パリスがモニカ・ランボー役を演じる。

 ちなみに、テヨナが演じるモニカ・ランボーは、映画『キャプテン・マーベル』で主人公キャロル・ダンバースの親友として登場したマリアの娘と同名。原作コミックでは、モニカ・ランボーが2代目キャプテン・マーベルとしてヒーロー活動をする。

ドラマ『ロキ』2021年春配信

 ディズニー+より配信されるドラマ『ロキ』で、トム・ヒドルストンがロキ役を続投。ストーリーは映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でロキがテッサラクトを持って時空を超えた直後から始まるという。

 ちなみに、熱狂的なファンが多いロキだけに、ステージにトムが登場した時には、会場から「ロキ!ロキ!ロキ!」という声援が止まらなかった。

映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』2021年5月7日

 ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジの続編映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(DOCTOR STRANGE IN THE MULTIVERSE OF MADNESS)』では、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でミステリオが存在を明かしそうになった「マルチバース」の世界がついに証明される。

 さらに、本作ではなんとスカーレット・ウィッチがドクター・ストレンジとタッグを組むため、ドラマ『ワンダヴィジョン』と密接に関係したストーリーが描かれる。同作には、ナイトメアというヴィランが登場することも明かされた。

 ちなみに前作に引き続き監督を務めるスコット・デリクソンいわく、この映画はMCU史上初のホラー映画になるという。

アニメ『ホワット・イフ』2021年春配信

 MCU史上初となるアニメシリーズもフェイズ4に加わる。アニメシリーズ『ホワット・イフ(WHAT IF...?)』は、「マルチバース」を見守るウォッチャー役としてジェフェリー・ライトが声の出演。

 この作品には、ニック・フューリー役サミュエル・L・ジャクソン、サノス役ジョシュ・ブローリン、ブラックパンサー役チャドウィック・ボーズマンほか、現段階で総勢25人ものMCU俳優が声の出演を果たすことが決まっている。

画像: twitter.com
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 ちなみに、ファイギ社長は、10年前からアニメシリーズの制作を考えていたという。

ドラマ『ホークアイ』2021年秋

 アベンジャーズのオリジナルメンバーのひとりであるホークアイの単独ドラマ『ホークアイ(HAWKEYE)』がディズニー+で配信される。

 主演は、MCU映画でホークアイを演じてきたジェレミー・レナーが、クリント・バートン役を続投。ホークアイの座を受け継ぐことになるケイト・ビショップという女性ヒーローの登場も明かされた。

 ちなみに、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でジェレミーが演じたローニンというキャラクターもドラマで見られるという。

映画『ソー:ラブ・アンド・サンダー』2021年11月5日全米公開

 映画『マイティ・ソー』シリーズ4作目となる『ソー:ラブ・アンド・サンダー(THOR: LOVE AND THUNDER)』で、クリス・ヘムズワースがソー役を続投。前作から登場しているテッサ・トンプソンもヴァルキリー役として続投。

 そして、ナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスターがMCUに復帰。しかも、ジェーンが女性版ソーとなり、ふさわしい者でないと持つことができないハンマー、ムジョルニアを握る。

 ちなみに、アスガルドの王となったヴァルキリーはMCU初のLGBTQ+ヒーローとして描かれる。

映画『ブレイド』

 1998年にウェズリー・スナイプス主演で実写化されたことがある映画『ブレイド』は、マーベル映画として初めて大ヒットを記録し、“元祖マーベル映画”との呼び声も高い作品。そんな映画が、再びスクリーンに蘇る。人間とヴァンパイアの混血として生まれた黒人のブレイド役としてアカデミー賞常連の俳優マハーシャラ・アリが大抜擢された。

 ちなみに、マハーシャラはNetflixのマーベルドラマ『ルーク・ケイジ』で悪役コットンマウスを熱演したほか、マーベルアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)では、主人公の叔父アーロン・デイヴィス役でも声の出演を果たしている。

画像: 映画『ブレイド』

 初の試みが多く、意外性のつまった作品が数多く発表されたMCUのフェイズ4。これまで以上に壮大なストーリーが展開されていきそうな作品にさらなる注目が集まっている。(フロントロウ編集部)

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