ある小学校の先生が、子供たちに“あるもの”に落書きをしてもらうプロジェクトを実行。完成品に称賛が上がっている。(フロントロウ編集部)

落書きをしては“いけない”ものに落書きをさせる

 アメリカに住むボナー先生は、小学校で3歳から11歳の子供にアートを教える先生。1年に1度開かれる学校のアート展で特別な洋服を着ようと考えたボナー先生は、アートの先生らしいあることを思いつく。

 その計画のためにボナー先生が用意したのは、白いワンピースと色とりどりのペン。するとボナー先生は、それを2週間学校に放置したという。

 それは、580人におよぶ全ての生徒たちに、ワンピースに落書きをさせるため!

画像: 落書きをしては“いけない”ものに落書きをさせる

 1人1つの絵を生徒たちに描いてもらったというボナー先生は、その過程で子供たちとどのようなコミュニケーションを取っていたかを米CNNに明かした。

「子供たちは、私のドレスをデザインすることを楽しんでいました。1つ1つの絵にどう敬意を払い、私がドレスとして着たいと思うような絵をどう選ぶか、という話をしました。子供たちがデザインしているのを見るのは、とても素晴らしかったですね」

 その後、ボナー先生が完成したワンピースを着た写真を先生の娘がツイッターに公開した。

「ママは1番可愛いアートの先生だよ!ママの生徒全員が、ママのために1つの絵を描いたワンピースを作ったんだって。この写真は、ママが今夜開催される生徒たちのアート展に行くときのもの。私、今めっちゃ泣いてる」

 娘すらも泣かせてしまうほど素敵なドレスは全米の話題になり、この投稿には、なんと11万回以上のいいねが寄せられることに。

 アメリカの朝のニュース番組『Good Morning America』に出演したボナー先生は、小学校教育におけるアートの重要性を語り、「創作できる場所や、創作の自由を学べることは、子供たちにとって非常に重要です」とメッセージを送った。

 また、ボナー先生は先生になろうとしている大学生からツイッターに多くのコメントが届いたことにも感激したそうで、「将来のリーダー、アーティストや発明家に少しでもインスピレーションを与えられて嬉しい」と話した。(フロントロウ編集部)

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