飛び降り自殺を考えている男性を見かけた女性が、リンキン・パークの名曲の歌詞を引用して男性を説得。男性の自殺を阻止した。(フロントロウ編集部)

名曲の歌詞を説得に引用

 米フロリダ州オレンジカウンティで、ある通勤途中の女性が、高速道路に架かる橋から飛び降りようとしている男性を発見。

 一度は通り過ぎたものの、やはり放ってはおけないと車を停め、男性のもとに歩み寄った女性は、この男性に自殺を思いとどまるよう説得を始めた。

 絶望し、思いつめた様子の男性に対し、女性は、大好きなロックバンド、リンキン・パークの名曲「One More Light(ワン・モア・ライト)」の歌詞の一節を引用。彼は決して独りではないと訴えた。

「Who cares if one more light goes out / Well I do」
(もしもう1つ灯りが消えたとして誰が気にする?/僕は気にかける)

 男性が女性の熱心な説得に耳を傾け冷静さを取り戻するなか、通報により出動した保安官が現場に到着。「大丈夫ですか?」との声かけに「はい、大丈夫です」と答えた男性は、安全のため橋のレッジから安全な場所に引き上げられた。

 クリスティーナ・セッタンニというこの女性は、オレンジカウンティ郡保安官事務所が公開した動画の中で「私も同じ様な思いに駆られたことがある。高架橋の上に立って“自分にはこの選択肢しな残っていないんだ”と思う気持ちが理解できる」と告白。

 男性の自殺を阻止すべく歩み寄った理由について「彼には自分のことを気にかけてくれる誰かが必要だった。自分のために車を停めて、『そんなことをしなくたって良いんだよ』と伝えてくれる誰かが」と語った。

 クリスティーナが男性を穏やかに説得する模様や男性の身の安全が確保される様子は、下の動画から見ることができる。

 リンキン・パークのボーカル、チェスター・ベニントンが自らの手で命を絶ってから7月20日で2年が経った。

 自殺によりチェスターを失ったリンキン・パークは、チェスターが歌った「One More
Light」の歌詞が、自殺をしようとしていた男性を思い留まらせるきっかけの1つとなったという感慨深いニュースに公式ツイッターを通じて反応。男性を救った女性に「ありがとう、クリスティーナ」とお礼の言葉を述べている。

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(フロントロウ編集部)

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