野菜を中心とした食生活が地球の気候変動の悪化に歯止めをかけられると、国連の専門家が発表した。(フロントロウ編集部)

肉食と地球温暖化の関係

 国連の気候変動政府間パネル(IPCC)に協力した107人の科学者によると、肉や牛乳の消費量を落とせば、より少ない土地でより多くの人の食料を確保することができるため、気候変動の闘いに大きな影響を与えるという。

 じつは肉を食べるという行為の裏には、家畜を放牧する土地を確保するために二酸化炭素を吸収する森林が伐採されている、温室効果ガスであるメタンを家畜が大量に排出しているなど、地球温暖化につながる事柄がたくさんひそんでいる。

 そのため、畜産業は地球温暖化の大きな原因のひとつとされてきたが、今回の調査でも、とくに欧米での肉と牛乳の消費率の高さが地球温暖化に拍車をかけていると結論づけられた。

画像: 肉食と地球温暖化の関係

 ただ、調査に参加した科学者たちは、全人類がベジタリアンやビーガンになるべきだと主張しているのではなく、あくまで肉の消費量を減らすべきだと勧めている。イギリスの環境科学者であるピート・スミス教授は、「肉を食べるのを辞めるようには言っていません。それ以外の選択肢がない地域もありますからね。ただ欧米では、明らかに(肉を)食べすぎています」と語った。(フロントロウ編集部)

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