アルゼンチンの「ブラック・エンジェル」
映画『永遠に僕のもの』は、12人以上を殺害しながらもその美貌で「ブラック・エンジェル」や「死の天使」と称されたアルゼンチンに実在した殺人鬼、カルロス・エディアルド・ロブレド・プッチを題材にした映画。
アルゼンチン犯罪史の中でも有名な連続殺人犯の少年・カルリートスを演じるのは、SNSを中心に「とんでもなく美しすぎ」と話題を集めていた、本作が映画デビュー作のロレンソ・フェロ。さらに監督にもエッジーな映像センスが高く評価され注目を集めるルイス・オルテガが起用され、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品され、第91回アカデミー賞では外国語映画賞アルゼンチン代表作品に選出された。
双子との恋の情事シーン
主人公カルリートスは17歳にして窃盗などの犯罪に手を染めていたのだが、荒々しい魅力を放つラモンと学校で出会ったことで犯罪行為がエスカレート。劇中ではカルリートスとラモンの関係にも注目だが、今回解禁された本編映像は、そんな2人が双子の美人姉妹とWデートを楽しむシーン。
映像冒頭では、拳銃を構える美人双子姉妹を“バッグハグ”するかのように、背後から身体を支えるカルリートスとラモンの姿が映し出される。拳銃を震える手で構え、真剣な表情を見せる姉妹たちの体に手を当てて優しく支える二人。ラモンが「鼻で呼吸を」と耳元でアドバイスを囁くと、横からカルリートスが「肛門を緩めろ」と妖しい笑顔で語りかけ、ラモンにウインクを送る。
そんな息ピッタリな2人によるレクチャーのもと、双子の美人姉妹は勢いよく銃を発砲。緊張感とスリルに興奮し笑顔を見せる彼らだったが、振り向くと、草原に鳴り響く銃声音に驚いた表情を浮かべながら立ちすくむ女性の姿が。その瞬間、思わずそのまま銃口を女性へと向けてしまうが、疑われていないことが分かると、4人は拍子抜けして安堵した表情を見せる。女性が去っていくと、顔を見合わせ思わず吹き出してしまう4人の様子が映し出されるところで、映像は締めくくられている。
妖しい魅力を持ち“南米のディカプリオ”とまで称されるロレンソのデビュー映画『永遠に僕のもの』は、8月16日(金)より全国ロードショー。(フロントロウ編集部)