色合いで表す世界観
世界中で社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した冒険ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』の原作者、J・R・R・トールキンの半生を描く映画『トールキン
旅のはじまり』。
8月30日に日本公開を控える同作のストーリーも期待だけれど、なかでも注目したいのは衣装。ニコラス・ホルト演じるトールキンやリリー・コリンズ演じるエディスの衣装の色彩は、トールキン自身の作品からインスピレーションを受けているという。
作品に登場するエキストラには、トールキン作品のキャラクターを連想させる服を着せているといい、ホビット庄の住人やさすらい人を意識した衣装も登場するなど、ファンにはたまらないこだわりがたっぷりと詰まっている。
また、リリー・コリンズ演じる妻エディスの衣装はインスピレーションとして、国際的な美術運動アール・ヌーヴォーを刺しゅうして彼女の成長を表現。リリー自身も、「出る杭は打たれる世の中で、彼女は自分らしくあろうとしました」とエディスが美しさの中に、芯の強さを持っていたと語っている。
今作の衣装を作るにあたり、有名デザイナーのウィリアム・モリス、ルネ・ラリックやグスタフ・クリムトの色やデザインなどを研究したという衣装担当によると、衣装ひとつひとつのこだわりによって本作の美しい色合いを感じることができるという。
芸術的にも楽しめる映画『トールキン 旅のはじまり』は、8月30日に日本公開。(フロントロウ編集部)
※記事の記載に誤りがありましたので、訂正しました。