世界各地を猛暑が襲った今年の夏、2019年7月がこれまでの歴史で最も暑い月になったことが発表された。(フロントロウ編集部)

今年の7月は140年間で最も暑い月

 現地時間8月15日、アメリカ海洋大気庁(The U.S. National Oceanic and Atmospheric Administration)は、2019年7月の地球上の平均気温が観測史上最も高い数字を更新したと発表した。

 同庁は今年の7月が、20世紀における同月の平均気温(15.8℃)より0.95℃も高かったとしており、気象学者らはこの数字は約140年間続けている観測史上最も高い気温だと指摘している。

 7月は、ドイツ、フランス、ベルギーといったヨーロッパ諸国で40℃を超える記録的猛暑に見舞われた。また、北極圏に位置するスウェーデンのMarkusvinsaという地域では、34.8℃という、北極圏で観測史上最も高い気温を記録した。

 前月も観測史上最も暑い6月を記録しているほか、8月には、グリーンランドの氷河がたった1日で約110億トン分も溶ける異常事態が発生したように、今年はとくに地球温暖化による影響が目に見えて現れている。

 アメリカ海洋大気庁の気象学者によると、今年の平均気温が2016年に記録した年間最高気温を上回ることはないというが、それでも今年の年間気温はすでに平均を上回っているという。

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)を中心に世界的に設定されている目標が、2030年までに二酸化炭素の排出量を45%削減すること。しかし専門家たちは、その目標を達成するためには2020年末までに、つまり残り16ヵ月でアクションを取らなければ取り返しのつかないことになると警鐘を鳴らしている。(フロントロウ編集部)

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