ブラジル北部のアマゾン熱帯雨林で発生している大規模な森林火災によって、今後、地球温暖化が加速することが懸念されている。(フロントロウ編集部)

アマゾン熱帯雨林が広範囲にわたって焼失

 ブラジル北部のアマゾン熱帯雨林(※)で発生している大規模な森林火災が深刻化している。ほぼ毎日、アマゾン熱帯雨林のいたる所で新たな火災が発生しているような状態で、このままだと取り返しのつかない域にまで達しているという。
※7ヵ国をまたいで広がるアマゾン熱帯雨林は、世界最大の面積を誇る熱帯雨林で約60%がブラジルにある。

 また、火災によって発生した黒煙による被害も広がっており、熱帯雨林から約2,800キロも離れた都市部のサンパウロにまで煙が到達し、街全体がスモッグに包まれる事態にまで発展している。

アマゾン熱帯雨林は地球にとっての“肺”

 「地球の“肺”」とも呼ばれるアマゾン熱帯雨林は、大気中の酸素の約20%を供給しており、地球温暖化を防止するうえで必要不可欠な存在として知られる。

 しかし、近年、アマゾン熱帯雨林では森林火災の発生件数が増加の一途をたどっており、それによる森林破壊と環境破壊が深刻化。もはやブラジルや周辺の国だけの問題ではなく、地球全体に“壊滅的なダメージ”を与えることが懸念されている。

 米CNNによると、今年に入ってからブラジルで発生した火災は72,843件で、そのうちの半数以上がアマゾンで発生したものだという。また、アマゾンではここ1週間のあいだに9,507件もの森林火災が新たに発生しており、例年と比べて記録的な早さで熱帯雨林の焼失が進んでいる。

画像: アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開した衛星写真。全体を白く覆っているのは火災によって発生した煙。 ©NASA

アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開した衛星写真。全体を白く覆っているのは火災によって発生した煙。
©NASA

 こうした森林火災は自然発火が原因で起こる場合が多いが、違法な森林伐採が横行するアマゾン熱帯雨林では森林を焼いて家畜の放牧地を作るため、人為的な要因も考えられる。

 ブラジルでは、森林伐採&焼き畑を奨励しているジャイル・ボルソナロ大統領が就任してから森林火災の発生件数が激増。国内外から環境破壊の責任を問う声が上がっているが、ボルソナロ大統領は、アマゾン熱帯雨林の森林火災が増加しているという事実を完全否定しており、それどころか「非政府組織(NGO)の環境団体が、ブラジルを陥れるために火をつけているのではないか」という、責任を押しつけるような発言までしている。

セレブもアマゾン熱帯雨林の“現状”を訴える

 ここまで甚大な被害をもたらしているにもかかわらず、全世界のメディアでそこまで大々的に報じられていないことから、アマゾン熱帯雨林のこうした現状について、セレブたちも続々と声を上げ始めている。

レオナルド・ディカプリオ

カミラ・カベロ

ケンダル・ジェンナー

画像: ©Kendall Jenner/Instagram

©Kendall Jenner/Instagram

ヘイリー・ビーバー

画像: セレブもアマゾン熱帯雨林の“現状”を訴える

ジェイデン・スミス

デミ・ロヴァ―ト

画像: ©Demi Lovato/Instagram

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アリアナ・グランデ

画像: ©Ariana Grande/Instagram

©Ariana Grande/Instagram

(フロントロウ編集部)

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