アトウッドの続編小説が9月発売
Hulu制作のドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、女性たちが様々な権利を取り上げられた世界における物語を、権力者の子供を産む“侍女”にさせられた女性たちの視点から描いた作品。
現代の社会問題と巧妙にリンクさせたドラマは、ライアン・レイノルズ&ブレイク・ライブリー夫妻やジェニファー・ローレンスなど、多くのセレブが支持。シーズン1は、Huluにとって、さらに配信サービス全体にとって、初となるプライムタイム・エミー賞を獲得。シーズン3が日本のHuluで9月13日より配信スタートし、すでにシーズン4の制作も決まっている。
そんな注目ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、マーガレット・アトウッド著の1985年の小説『侍女の物語』が原作。ドラマでのフィーチャーで再び物語にスポットライトがあたるなか、原作者マーガレットが続編を執筆を発表。9月10日に『The Testaments(ザ・テスタメンツ)』が発売される。
そして今回、Huluがこの続編小説の映像化を進める方向で動いていると、米Varietyが報じた。
小説のストーリーはドラマにどう影響する?
注目すべきは、小説『The Testaments』とドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の物語がどうお互いに影響し合うかということ。
というのも、ドラマ版では原作の物語はシーズン1で終わっており、シーズン2と3はドラマ側が作ったストーリー。一方で小説『The Testaments』では、小説『侍女の物語』のラストから15年が経った世界の物語が、『侍女の物語』にも登場したリディアおばのほか、ギレアド共和国に暮らす女性アグネス、カナダに暮らす女性デイジーの3人の視点から描かれる。
小説にはドラマのシーズン2~3の内容が反映されているのか?一方で小説で描かれる15年後の様子がこれから制作されるドラマのシーズン4にどのように影響するのか?
Varietyによると、Huluは『The Testaments』を映像化すべく、ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のクリエイターであるブルース・ミラーと協議を進めているという。(フロントロウ編集部)