『マイティ・ソー バトルロイヤル』などのタイカ・ワイティティ監督の新作『ジョジョ・ラビット』が、トロント国際映画祭で最高賞となる「観客賞」を受賞。この賞はアカデミー賞受賞に最も近い賞といわれている。(フロントロウ編集部)

『ジョジョ・ラビット』トロントで最高賞を受賞

 『ジョジョ・ラビット』が、トロント国際映画祭で最高賞の「観客賞」を受賞した。トロント国際映画祭はカナダのトロントで開かれる映画祭。観客賞は、「ピープルズ・チョイス・アワード」と呼ばれ、作品を鑑賞した一般の観客投票によって決められる。昨年は映画『グリーンブック』が受賞し、同作品はアカデミー賞にも輝いた。そのためアカデミー賞に最も影響力がある賞といわれている。

画像: 『ジョジョ・ラビット』トロントで最高賞を受賞

 ワイティティ監督は、マーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』などで人気が高く、続編にあたる『マイティ・ソー ラブ&サンダー』や、俳優マイケル・ファスベンダーの出演が決まった『ネクスト・ゴール・ウィン』などの撮影を控えている。

 また、俳優としても大活躍しているワイティティ監督は、DC映画『スーサイド・スクワッド』の新作にも出演するといわれている。

『ジョジョ・ラビット』のあらすじ

画像: 『ジョジョ・ラビット』特報映像 www.youtube.com

『ジョジョ・ラビット』特報映像

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舞台は第二次世界大戦下のドイツ。心優しい10歳の男の子ジョジョは「ヒトラーユーゲント」と呼ばれる青少年団に入り、立派な兵士になろうと奮闘していた。そんな彼を勇気づけるのはなんと、脳内のお友達であるアドルフ・ヒトラー。空想のヒトラーは具現化し、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョを慰めてくれる。そんなある日、母親とふたりで暮らしていたジョジョは、家の片隅に隠された小さな部屋で、ユダヤ人の少女がこっそりと匿われていることに気づく。ジョジョの頼りとなるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさいヒトラーだけ…。臆病なジョジョの生活は一体どうなってしまうのか!?

 『ジョジョ・ラビット』は、第二次世界大戦下のドイツを舞台にした物語。ブラック過ぎるその内容は、「アンチヘイト風刺劇」とも呼ばれ、賛否両論を巻き起こしている。主人公ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスは俳優初挑戦の少年。ワイティティ監督は監督・脚本のほか、アドルフ・ヒトラー役を自ら演じた。また、マーベル映画でもおなじみの女優スカーレット・ヨハンソンも、ジョジョ母ロージー役として参加している。

トロント国際映画祭でのプレミア上映後は、「ブラボー!」という掛け声とともに、2分間ものスタンディング・オベーションで迎えられた。

ワイティティ監督のかっこいいスーツ姿

 ワイティティ監督は、ファッションが独特でフォトジェニックだといわれている。これまでも、ピンクのパイナップル柄のアロハやスパムのおむすび柄のシャツ、真っ赤な柔道着など、不思議な服装を見せてくれた。

 そんな風変わりなスタイルで知られる監督だけれど、今回開催されたトロント国際映画祭では、フォーマルなスーツ姿を披露。会期である9月7日~9月9日の3日間、日替わりでビシッと着こなした。

画像1: ワイティティ監督のかっこいいスーツ姿
画像2: ワイティティ監督のかっこいいスーツ姿
画像3: ワイティティ監督のかっこいいスーツ姿

 第二次世界大戦下における人々の生きる喜びを風刺的に描いた本作、『ジョジョ・ラビット』は2020年1月に日本全国ロードジョー。アカデミー賞に最も近い賞だといわれるトロントの観客賞を受賞し、波に乗って、ほかの映画祭のショーレースも乗り切ることはできるのか。(フロントロウ編集部)

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