第71回プライムタイム・エミー賞で助演女優賞を受賞したドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』のアレックス・ボースタインが、受賞スピーチである体験談を明かして女性たちに熱いメッセージをおくった。(フロントロウ編集部)

エミー賞2019で助演女優賞を受賞

 ドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』で主人公のエージェントであるスージーを演じるアレックス・ボースタインが、エミー賞2019のコメディ部門の助演女優賞を受賞。

 2018年に続き2年連続の受賞となったアレックスは、受賞が発表されると驚いた表情のまま持っていたお酒をグイッと飲んで、会場からの笑いを誘った。

 アレックスが助演女優賞を受賞した『マーベラス・ミセス・メイゼル』は、ニューヨークのアッパーウェストサイドに暮らすリッチな奥様ミリアム・“ミッジ”・メイゼルがひょんなことからスタンドアップ・コメディの世界に足を踏み入れて活躍する、笑いとフェミニズムにあふれたコメディドラマ。アレックスの受賞スピーチは、そんな女性の活躍をテーマにしたドラマにふさわしいものとなった。

 「この賞を、女性の強さにささげたいです」とエミー賞のトロフィーを掲げて宣言したアレックスは、こう続けた。

画像: エミー賞2019で助演女優賞を受賞

「おばあちゃんとナジーへ。彼女たちは移民であり、ホロコースト(※)の生存者でもあります。私の祖母は射殺されるための列に並ばされていたときに、護衛に『私がこの列から一歩離れたらどうなりますか?』と聞いたそうです。そうしたら護衛は『僕には君を撃つことはできないけど、別の者にはできるだろう』と言ったそうです。そこで祖母は列から離れました。私や私の子供たちが今存在できているのは、そのときの祖母のその行動があるからなのです。女性のみなさん、列から一歩離れましょう!列から一歩離れましょう!」

※ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺

 そう、他人とは違う行動をとる勇気をもとうと女性たちに強く訴えたアレックスのスピーチは、拍手喝さいで称えられた。

『マーベラス・ミセス・メイゼル』とは

画像: AMAZON STUDIOS / Album/Newscom

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 2018年にゴールデン・グローブ賞でミュージカル・コメディ部門の作品賞、主演女優賞を受賞し、同年のエミー賞ではコメディ部門の作品賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞、監督賞を含む8冠に輝いた話題作。アマゾンプライム・ビデオのオリジナル作品である本作は、現在シーズン2まで配信されている。

【あらすじ】1950年代、ニューヨークのアッパーウェストサイドに暮らすリッチな奥様ミリアム・“ミッジ”・メイゼルが主人公。日常が大きく変わる出来事をきっかけに、世間知らずのメイゼルは突然、コメディアンになることを決意する。チャーミングなキャラクターのメイゼルが、1950年代に女性でありながら夢を実現するために奮闘。シーズン2では、コメディアンとしての活動がようやく軌道に乗り始めたメイゼルに、新たな問題が発生する。さらに、家族や友人との関係も変化し、女性差別に直面するなど、彼女は悩み、葛藤することに。

【キャスト】主演を務めるのは、ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のレイチェル・ブロズナハン。2018年のエミー賞でコメディ部門主演女優賞を受賞したレイチェルは、2019年に2年連続での受賞となるか。さらに、アレックス・ボースタインとマリン・ヒンクル、マイケル・ゼゲンなどが出演中。

(フロントロウ編集部)

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