『ワイルド・スピード』や『トリプルX』などのロブ・コーエン監督が、性的暴行を行ったとして関係者の女性から告発を受けている。ロブは今年の2月に、実の娘であるヴァルキリー・ウェザーから性的暴力の告発を受けたばかり。(フロントロウ編集部)

余罪がありそうな展開

 ロブ・コーエンは『ワイルド・スピード』第1作目や『トリプルX』でその名を世界に知らしめた監督で、日本でも人気が高い。けれども、そんな有名監督は今年の2月に実の娘であるヴァルキリー・ウェザーから性的暴行で告発されていた。

 生まれは男性で現在は女性として生きるトランスジェンダーであるヴァルキリーは、10代の頃にロブから性的暴行を受けていた上に、タイやチェコへの旅行の際に、風俗店に連れていかれたとSNSで激白。

 それに対しロブは米The Hollywood Reporterに、断固として真実ではないと強気の反論をした。さらに、娘が自分を破滅させようとしているとしているとさえ言った。

 しかし、米HuffPostが9月28日に新たな告発を公開。2015年にロブは、新しいプロジェクトに関するビジネス会議に参加した女性に暴行したという。被害者は、彼女の身元を保護するためにジェーンという匿名がつけられた。

 ジェーンは、ロブに会えたことで自分自身のキャリアへの期待が高まりワクワクしていたため、会議後の飲み会にも参加。しかし、そこでお酒を飲んでいると、突然ぼんやりとした感覚になり、気が付いたら裸のロブが彼女の身体を触っていたという。彼女は嘔吐し、ロブを拒絶。後日、性感染症の検査のために診療所を訪れた彼女には、性的暴行の被害者としての治療が必要という診断が正式に下された。

画像: 『ワイルド・スピード』撮影時のロブ・コーエン監督

『ワイルド・スピード』撮影時のロブ・コーエン監督

 米Deadlineによると、ロブはこのショッキングな告発に対し弁護士を通して13ページにもおよぶ文書で真っ向から否定。「提案されたストーリーは名誉棄損で不快」としたうえで、「(ロブは)“虚偽と嘘の罠”にかけられた犠牲者だ」と言っている。そして、彼は誰に対しても暴行、レイプ、麻薬、虐待をしたことはないと強く主張した。

 彼は2000年代初頭、ヴァルキリーの母親と離婚する際に虐待があったことを指摘されたが、その際も裁判で無罪を主張し、認められている。

 ジェーンは最初この事件のことを誰にも話す気はなかったという。それでも、ヴァルキリーがSNSで告白してくれたことに後押しされ、「ロブから被害を受けた女性はヴァルキリーだけではない」と皆に知ってもらう決心ができたと、MeToo告発をした理由を米HuffPostで明かした。(フロントロウ編集部)

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