イギリス王室のヘンリー王子と大英国勲章受賞シンガーのエド・シーランがタッグ。「赤毛の有名人」としてお馴染みの2人が、自らの個性をネタにして大切なメッセージを伝えた。(フロントロウ編集部)

「赤毛」をネタにし重要なメッセージを伝える

 世界メンタルヘルスデーとなった10月10日、ヘンリー王子とメーガン妃の情報を伝えるインスタグラムアカウント「@sussexroyal」である1本の動画が公開された。

 1分40秒間の短い動画にヘンリー王子とともに出演したのは、人気シンガーのエド・シーラン

 以前から、「赤毛の有名人」ということで以前から“同じ括り”に入れられることが多い2人は、自らの個性をネタにしたコメディ仕立ての動画を通じて、メンタルヘルスをケアすることの大切さを訴えた。

 少し分かりにくいので、動画の内容を解説するとこんな展開となっている。

 ヘンリー王子から“あるチャリティ”について話がしたいと呼び出され、ワクワクしながら身だしなみを整えてヘンリー王子の元へと向かうエド。一軒家のドアベルを鳴らすと、ヘンリー王子が応答し、「カメラも一緒なんですが、大丈夫ですか?」と尋ねるエドと「もちろんですよ」と快く迎え入れてくれる。

 「私にとっては、このトピックはこれまで十分に議論が交わされてこなかった問題という認識です。世界中では、たくさんの人々が本当に悩んでいます」と話すヘンリー王子に、さっそく自分が用意してきたアイディアについて、「僕はより広くメッセージを伝えるために、この問題について曲を書くことも考えています」などと熱っぽく語ったエド。

 これに対し、ヘンリー王子は「あなたのようなスキルを持つ方が音楽を通じてメッセージを伝えてくれるなんて素晴らしいことだと思います」と同意していたが、じつは2人が頭に思い浮かべている問題には大きな食い違いが…。

画像1: ©Sussex Royal/ Instagram

©Sussex Royal/ Instagram

 エドは、てっきり、これまで世間から「赤毛」をネタにされてきた自分とヘンリー王子だけに、”2人で赤毛の人々を代表して声を上げよう”と誘われたものとばかり勘違いしていた。その証拠に彼の目の前に置かれたノートパソコンの画面には、「Gingers Unite(赤毛よ集え)」というスローガンが。

画像2: ©Sussex Royal/ Instagram

©Sussex Royal/ Instagram

 しかし、ヘンリー王子がエドに声を掛けた本当の理由は世界メンタルヘルスデーに合わせ、メンタルヘルスをケアすることの大切さを世間に広く伝えるために、何か一緒にできることは無いかと話し合うためだった…。

 思わずクスッとくるシュールな動画の最後は、2人揃ってカメラに向かい、ヘンリー王子が「世界メンタルヘルスデーにはどうか友人や家族、見知らぬ人でも誰でも良いので手を差し伸べ、大丈夫かと声をかけてあげてください。彼らはもしかしたら1人静かに苦しんでいるかもしれません。私たちみんなで参加しましょう」と呼びかける場面で締めくくられる。

画像3: ©Sussex Royal/ Instagram

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 エドの勘違いに気づくシーンでは、気まずそうにうろたえる名演技を見せたヘンリー王子。もしかして女優として活躍していたメーガン妃から演技指導を受けた可能性も? 

 ユーモア溢れる内容の動画とは対照的に、この投稿には人々に自分や周囲の人々の心の健康に注意を払うよう真摯に呼びかける、ヘンリー王子&エドからのこんなメッセージが添えられている。

「ヘンリー王子とエド・シーランは、みなさんに、今日(世界メンタルヘルスデー)だけでなく毎日、自分自身や友人たち、周囲の人々の心の健康に気を配って欲しいと望んでいます。黙って苦しむ必要などありません。あなたがどう感じているかを打ち明け、誰かに『調子はどう?』と問いかけ、その答えに耳を傾けてください。必要なときは助けを求め、自分は一人ではないということを知っておいてください」

 さらに、コメントの最後には、メンタルヘルスの問題を抱える人々をサポートする団体の公式アカウントが多数紹介されている。

 ちなみに、2人の共演動画の公開前日には数十秒間のティーザー映像が公開されたが、その際、エドが訪ねた一軒家が、ヘンリー王子一家が実際に暮らすフロッグモア・コテージなのではないかという説が浮上。しかし、この動画の撮影が行なわれたのは、ケンジントン宮殿内にある、ヘンリー王子の従姉妹ユージェニー王女と夫のジャック・ブルックスバンク夫妻が暮らすアイヴィー・コテージだということが分かっている。(フロントロウ編集部)

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