9歳の小学生が、算数の宿題の設問が差別的だと激怒。問題用紙を抗議文に変えて提出した。(フロントロウ編集部)

あの子の体重はどれくらい重い?

 アメリカに住むリズムちゃんは、9歳の小学生。ある日算数の宿題をやっていたところ、ある問題文が目に飛び込んできたという。それはこちら。

 「右の図は小学4年生の生徒の体重を表しています。1番軽い生徒に比べて、イザベルはどれくらい重いですか?」

画像1: あの子の体重はどれくらい重い?

 その問題文とともに、3人の少女の名前と、その体重がかかれた問題用紙を見たリズムちゃんは激怒。

 「何を言ってるんですか!!!これはとても侮辱的です。私はこれに答えません。失礼です」

 そう書き、問題を解かないという選択をしたリズムちゃん。しかし、まだまだ怒りの収まらないリズムちゃんは、問題用紙にさらなる抗議文を書いて提出した。

「失礼な態度を取りたくはありませんが、この算数の問題は良いものではなかったと思います。人の体重をジャッジするべきではありませんし、これは良いものではないと思ったので、私は答えを書きません」

画像2: あの子の体重はどれくらい重い?

 これを受け取ったリズムちゃんの担任教諭は彼女の行動を支持。しかしこの問題を作ったのは担任ではなく、様々な教育資料を制作する企業だったそう。米Fox13の取材に対して企業側は、重さの単位を交えた計算を教える設問であり問題はないと回答。設問を取り下げる予定はないとしている。

 Fox13のインタビューでリズムちゃんは、「あれは無礼だと思いました。女の子たちはお互いを比較するべきではないので、あの問題は好きではありませんでした。算数の問題なのは分かっていますが、許されるものだとは思えませんでした。宿題にあんな問題はあるべきではないと思います。フルーツや野菜などで出来たはずです」とコメントした。

 今年の6月にも、イギリスで数学の設問が配慮にかけると問題になった。中学生を対象とした全国統一試験で、ある女性が朝食で食べたカロリーの合計を計算させる設問があり、摂食障害を患う生徒がテスト会場から退出する事態となってしまった。とくに摂食障害を患う割合が高い10代向けテストでこの設問が出されたことが問題視され、試験委員会は設問はテスト内で有効であるとしつつも、テストを受けた生徒たちからの抗議は受けつけると発表した。(フロントロウ編集部)

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