アメリカに住むハナとコーディは、幼稚園の時に初めて出会った。しかしハナは、発作の後に記憶を失くしてしまう…。(フロントロウ編集部)

記憶を失くしてもふたたび恋に落ちる2人

 一晩で記憶を失くしてしまうルーシー(ドリュー・バリモア)と、そんな彼女に毎日愛を告白するヘンリー(アダム・サンドラー)の恋愛を描いた2004年のハリウッド映画『50回目のファーストキス』。切なくもロマンチックな2人のような恋愛をする夫婦が、実際にアメリカにいるという。

画像1: 記憶を失くしてもふたたび恋に落ちる2人

 アメリカのカンザスに住むハナは、現在25歳。16歳の時に初めて、記憶を失くしたという。

 意識が戻った際に、その時が何年の何月何日か分からなかったそう。その後も発作は起き続け、自分の母親や友達さえも分からない時すらあったという。

 そんなハナは、同じ幼稚園に通っていたコーディと大学で再会。一緒に多くの時間を過ごした2人は交際するようになるけれど、ハナの発作はやってきてしまう。

 ハナが記憶を失った時のことを、コーディはこう振り返る。「彼女の顔が、『あなた誰?』って言ってるんだ」。

画像2: 記憶を失くしてもふたたび恋に落ちる2人

 そして、もちろん記憶を失くす恐怖を1番に感じているのはハナ本人。ハナは米Peopleに、自分の経験についてこう語る。

 「それは怖かった。とっても怖かった。彼は(私の)信頼を一から得なきゃいけないんだから。そして私は自分に本当に腹が立った。私は彼を知ってるって分かってるのに、それがなぜか思い出せないんだから」

 しかしコーディは、「ハナにもう一度恋に落ちてもらう」ことを諦めない決意をしたという。「また始めることに抵抗はなかった。疲れることはあったけどね。彼女を知るために過ごしてきていたから」と語るコーディは、ハナの発作が起きた次の日にすることを明かした。

「彼女の発作が起きた次の日は彼女が僕のことを覚えてないことを分かってるから、チーズケーキを持っていくんだ。彼女はそれが好きだって、僕に話したことがあるからね。そして僕は、ハナを彼女のお気に入りのレストランに連れて行く。僕は知ってるから。するとハナは『どうやって知ったの?』って言うから、僕は、ただの勘だよって答えるんだ」

 そして2人は、2018年に結婚。ハナに最後の発作が起こった1ヵ月後のことだった。

画像3: 記憶を失くしてもふたたび恋に落ちる2人

 心因性非てんかん発作と診断されているハナが、コーディがどれだけ彼女を愛しているかを忘れてしまった時のために、コーディは2人の姿を収めた動画を作っているという。

 「自分に出来るベストのことがやれていると良いな。そうすれば彼女は知れるでしょう」

 (フロントロウ編集部)

 記事内の画像はすべてイメージです。

This article is a sponsored article by
''.