インスタグラムの人気機能がまたひとつ姿を消すかもしれない。(フロントロウ編集部)

インスタグラムから消える機能って?

 現在インスタグラム上で大流行しているフィルター機能。クリエイターが作成した様々なフィルターを使って多くのユーザーがセルフィーの撮影を楽しんでいる。

画像1: インスタグラムから消える機能って?

 そんななか、インスタグラムのフィルターを作るSpark ARという企業が、「well-being policies(心身の健康を守る決まり)」の一環として、ある規制を発表。インスタグラムにおける「すべての整形を彷彿とさせる加工」が施されたフィルターの制作を禁止するという。

 フィルターによって加工された写真に対する慣れが、自分の実際の容姿に対する不満を与え、整形への強い願望や身体醜形障害(※)に繋がることを懸念し、多くの医者が声を挙げたことで今回規制に踏み切ることになった。
※ 身体醜形障害とは、自分の容姿を酷いと感じ、自分の身体や美に極度にこだわるようになること

画像2: インスタグラムから消える機能って?

 以前には、フィルター機能の先駆けとなったスナップチャットを使うユーザーの間で、身体醜形障害に悩む人が急増。「スナップチャット醜形障害(Snapchat Dysmorphia)」と呼ばれる疾患名を生み出すほど、社会問題として取り上げられてきた。

画像3: インスタグラムから消える機能って?

クリエイターが規制に反応

 今回の規制について、クリエイター@holymariiaがインスタグラムを更新し、悪影響があるという考えに反論。彼女が作ったフィルターは、きりっとした目元やボリューミーな唇が手に入るとして、人気を集めている。

「この規制は、クリエイターを制限してしまうことになる。なぜなら、私たちにとってフィルターはアート作品だから。長い間、時間をかけて一生懸命作ってきたものが、一瞬にして消されてしまうなんて悲しい。きっと(インスタグラムを傘下に持つ)Facebookは、このフィルターにおいて、なにかネガティブな反応を目にしたんだと思う。でも、このフィルターは、ただ楽しむためだけに作られたものだって保証する。私たちのビジョンや、アイディア、そして芸術とトレンドを示すためのもの」

「Facebookが考えを改めて、私たち自身にどのフィルターを使いたいか、使いたくないかを決めさせてくれるように願ってる。フィルターが美しさの基準を表していないことは、みんなが知ってる」

 同クリエイターが作成したフィルターは、カイリー・ジェンナーやケンダル・ジェンナー、ヘイリー・ビーバーやベラ・ハディッドなど人気セレブがこぞって使うほどの人気ぶり。彼女は、自身が“アート作品”として作り上げたフィルターのおかげもあり、そのフォロワー数をどんどんと伸ばしている。

画像: クリエイターが規制に反応

 インスタグラムは“より良い心身の健康”のために、最近続々と機能を変更。自分がフォローしているアカウントが「いいね」した、またはコメントを残した投稿について知らせるアクティビティ追跡する機能を停止し、未成年のユーザーには、ダイエットや美容整形を促す広告の表示を制限するなどしている。(フロントロウ編集部)

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