人気アーティストのリゾが、ブレイクのきっかけとなった楽曲「トゥルース・ハーツ」の関係者と名乗る人々から、歌詞の一部を盗作されたとクレームを受けている騒動について、リゾ本人が自分の意見をハッキリと述べた。(フロントロウ編集部)

リゾの名フレーズは盗作だと主張する声

 大ヒットシングル「トゥルース・ハーツ」でブレイクし、2020年のグラミー賞で最も注目されるアーティストになると期待されるリゾが、以前から騒がれている盗作問題について自身の意思を明確にした。

画像: リゾの名フレーズは盗作だと主張する声

 リゾの「トゥルース・ハーツ(Truth Hurts)」は、現在、米BillboardのシングルチャートHot100で7週間も1位を獲得している大ヒット曲。同曲は2017年9月にリリースされた楽曲だけれど、2019年4月からNetflixで配信されているラブコメ映画『サムワン・グレート~輝く人に~』の挿入歌に起用されたことで認知度が急上昇。

 同時期にリリースしたアルバム『コズ・アイ・ラブ・ユー』もヒットしたことで、リゾは瞬く間に時の人となり、「トゥルース・ハーツ」は彼女のブレイクソングになった。とくに同曲の冒頭にある「I just took a DNA test, turns out I'm 100% that bitch(DNAテストを受けた結果、私は100%のビッチだった)」という歌詞は、リゾの公式グッズなどに使用される名フレーズとなった。

画像: ライブの衣装では「100% THAT BITCH」の文字が描かれたパンツを着用。

ライブの衣装では「100% THAT BITCH」の文字が描かれたパンツを着用。

 そんななか、作曲家のジャスティン・レイゼンとジェレミー・レイゼンが、「トゥルース・ハーツ」の上記の名フレーズは、“盗作”に当たると指摘。

 レイゼン兄弟いわく、このフレーズは2017年4月に彼らがリゾと共作した「Healthy」という楽曲の歌詞に使ったとし、メロディも「トゥルース・ハーツ」と同じだと主張。今月はじめにその時の音源をインスタグラムに投稿した。

 さらに複雑なのは、「I just took a DNA test, turns out I'm 100% that bitch」というフレーズは、もっともレイゼン兄弟が生み出したものではなく、じつは英シンガーのミーナ・ライオネスが2017年2月にツイートしたものだということ。

 ミーナのツイートが派生して生まれたミーム(※)をリゾが見て、このフレーズを歌詞に使ったことをリゾ本人が認めている。
※ミーム(Meme):ネット上で拡散するアイディアや行動のこと。拡散しやすい面白コメントつきの写真を示すことが多い。

 複数の人を巻き込む騒動に発展した一連の騒動についてリゾがSNSで言及。ミームを生み出したシンガーのミーナは「トゥルース・ハーツ」のクレジットに載るが、レイゼン兄弟はこの曲とは無関係だということを明確にした。

この投稿をInstagramで見る

Truth Hurts... but the truth shall set you free.

Lizzoさん(@lizzobeeating)がシェアした投稿 -

【コメント全訳】
「みんな…。前にも言った通り、2017年のデモ曲の制作中に共鳴したミームがあって、それが私を100%ザット・ビッチな気持ちにさせたの。このフレーズをデモで歌って、後に『トゥルース・ハーツ』で使いました。
『トゥルース・ハーツ』の一部に携わったと主張する男性たちは、この曲の作曲を一切手伝っていない。このフレーズにも、私がどう歌おうとしたのかにも、一切関わっていない。『トゥルース・ハーツ』を書いた時には、部屋には私とリッキー・リードと、私の涙以外だれもいなかった。この曲は私の人生なんです。この言葉は私の真実です。
あのミームが1件のツイートからインスパイアされたものだということを知ったので、現在私はその人と成功を分かち合います。彼らではなくて。
私と私の歌を応援してくれてありがとうございます。」

 さらにリゾの弁護士は、現地時間23日にレイゼン兄弟に対して「トゥルース・ハーツ」の制作に関わらないようにするための訴訟を起こした。レイゼン兄弟は裁判でリゾ側と対立する意向を示している。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.