思いもよらない配役に騒然
映画『ザ・バットマン』は2021年に公開予定のDCコミックス原作の映画。主人公に抜擢されたのは、映画『トワイライト』シリーズなどで知られる俳優のロバート・パティンソン。本作は、ほかのバットマン映画とは違い、完全に新しいストーリーになる予定で、“バットマン”ことブルース・ウェインが主人公の探偵物語のようになると言われている。
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映画『ザ・バットマン』は現在着々とキャスティングが進んでおり、キャットウーマン役にはゾーイ・クラヴィッツ、ヴィランのリドラー役にはポール・ダノが、ジェームズ・W・ゴードン役にはジェフリー・ライトが決定。
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そして新たにキャスティングで浮上したのが、ヴィランのペンギン役としてコリン・ファレル、アルフレッド役でアンディ・サーキスの2人。現在、彼らにオファー中であることが米TheWrapと米Deadlineによって報じられた。
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コリン・ファレルは、映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でパーシバル・グレイブス役を務めたり、『ロブスター』でデヴィッド役を務めたりと、怪しい美しさが光る俳優。
アンディ・サーキスは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』でゴラム役のモーションキャプチャを務めたり、映画『ブラックパンサー』ではユリシーズ・クロウ役を務めたりと、怪演が光る俳優。
そんな2人がペンギンとアルフレッド役でオファーされたことで、ファンたちは騒然としている。原作コミックスのファンたちにとっては、それぞれのキャラクターの性格や見た目の面で意外すぎる、という声が上がっている。
コリンにオファー中と報じられたヴィランのペンギンは、もともとの原作コミックスでは背の低い恰幅のいい男性として描かれている。ギャングたちはペンギンを「犯罪の紳士」と呼んでおり、片方の目に丸眼鏡をかけ、シルクハット、モーニングコート、タキシードなど、フォーマルな衣装のことが多い。これまでに映画『バットマン リターンズ』でダニー・デヴィートが、ドラマ『怪鳥人間バットマン』でバージェス・メレディスが、ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』でロビン・ロード・テイラーがそれぞれ演じてきた。
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©DC comics
一方、アンディにオファー中のバットマンの執事であるアルフレッドは、「怪演」というよりは忠実な老紳士という描かれ方をされてきたキャラクター。これまでドラマ『バットマン』(1966)でアラン・ネイピアが、映画『バットマン』、『バットマン・リターンズ』でマイケル・ガフが、映画『バットマン・ビギンズ』(2005)、『ダークナイト』(2008)、『ダークナイト ライジング』(2012)ではマイケル・ケインが、ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』ではショーン・パートウィーが、映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)ではジェレミー・アイアンズが演じてきた。
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©DC comics
現在DCコミックス原作映画は、映画『ジョーカー』などのように、原作とはまた違った世界線で話が進む方向性を打ち出し始めている。映画『ザ・バットマン』も同様に、イメージを刷新した物語になっていくのか、注目が集まっている。
映画『ザ・バットマン』は2021年に全米公開予定。(フロントロウ編集部)