「不安しかなかった」
大ヒットSFアクション映画シリーズ『ターミネーター』の最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』で、1991年に公開された『ターミネーター2』以来、28年ぶりにサラ・コナー役を再演したリンダ・ハミルトン。
今回のシリーズ復帰に合わせて過酷な肉体改造に取り組み、63歳とは思えないバキバキのボディを手に入れるなど、気合い十分で臨んだリンダは、久々に共演を果たした主演のアーノルド・シュワルツェネッガーとの息の合ったパワフルな演技もシリーズファンたちをシビれさせている。
リンダ演じるサラ無しの『ターミネーター』シリーズなど今となっては考えられないが、第1作目の出演が決まった当初、彼女は同作への出演に大きな不安を感じていたという。
というのも、当時、20代後半でまだ若く、ちょっと“尖っていた”彼女は、ボディービルダーから俳優へと転身して間もなかったアーノルドの俳優としての実力を信用していなかったから。
米人気トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ! 』に出演したリンダは、『ターミネーター』にアーノルドが主演すると聞いた当時の率直な感想を告白。
「35年前、アーノルドが出演するって聞いたときは、不安しかなかったわね。みんなは大興奮してたけど、私は当時、鼻息の荒いニューヨークの役者だったから、アーノルドが主演じゃ、絶対に成功しないって思ってた」。
しかし、リンダの不安は、撮影現場でアーノルドと初対面した際に一気に払拭されたという。
リンダは、「現場で彼に会って、仕事ぶりを見たとき、私は『これなら大丈夫だ』って確信した」とアーノルドの情熱的な姿勢を見て、彼と一緒に『ターミネーター』という作品を作ることに自信が持てたと振り返った。
「元夫」からの電話を無視しまくる
ちなみにファンの間では有名な話だが、リンダが出演した『ターミネーター』、『ターミネーター2』の監督を務め、最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』では制作総指揮を務めたSF映画の巨匠ジェームズ・キャメロンは、リンダの元夫。
今回のリンダのシリーズ復帰には、ジェームズがリンダに直接出演を打診したことがきっかけで実現したが、リンダは、それ以前にも何度もジェームズから電話をもらっていたものの、元夫とは極力関わりたくなかったのか、着信を無視し続けていたという。
ジェームズに「仕事の話だから…」と念押しされて、ようやく電話をかけ直すことにしたらしいリンダ。もし、彼女がジェームズからの電話をスルーし続けていたら、『ターミネーター:ニュー・フェイト』への出演は実現しなかった可能性も…?
プライベートでは自由気ままで勝気な一面を持つリンダが、旧友アーノルド、そして元夫のジェームズと再びタッグを組んだ『ターミネーター:ニュー・フェイト』は絶賛上映中。(フロントロウ編集部)