テイラー・スウィフトが自分の性格を自己分析。テイラーが、自分がどうしてもやってしまいがちだからこそ、ほかの人にはアドバイスしたいと語ったことがまさに「金言」。(フロントロウ編集部)

自分の弱点をもとにしたアドバイス

 アルバム『ラヴァー(Lover)』の日本でのプロモーションを終え、その足で中国へと向かったシンガーのテイラー・スウィフトが、上海で行なわれた大規模なミート&グリートイベントのステージに登場した。

 『ラヴァー』に込めた想いや愛する3匹の猫たちの仲良しエピソードなど、さまざまな事柄について語ったテイラーは、ストレスとの向き合い方や、自らの経験に基づく若者たちへのアドバイスなどにも言及。

画像: 上海のメルセデス・ベンツ・スタジアムで行われたシングルズ・デー・ガラでのパフォーマンス。

上海のメルセデス・ベンツ・スタジアムで行われたシングルズ・デー・ガラでのパフォーマンス。

 「私がついやってしまう事の1つに、自分で自分にストレスを与えてしまうというのがあるの。私には、ずっとずっと先のことを考えてしまうクセがあって、将来起こることを予見しようとしちゃうんだよね。10年先のこととかを考えて、『10年先は一体何をしたらいいんだろう? どこに住んだらいい? どんな人生を送ってるんだろう? 10年後には、どんなアルバムを作ったらいいの? 』ってパニックになっちゃうことがある」と、じつは、何事もかなり前もって計画しないと不安でしかたないという心配性な一面を明かしたテイラーは、「でも、だからこそ、10代の子たちや、それ以外の人たちにも言いたいんだけど…」と自分がやってしまいがちだからこそ、他人には忠告したいアドバイスとして、こう語った。

「未来について不安になるより、今を生きることを大切にして欲しい。自分自身にそんなに負担をかけないで。もちろん、現時点で下す色んな決断が『5年後にどんな結果をもたらすのかな?』って考えて、目標達成のために頑張ることは悪いことじゃない。でも、“これから待ち受けるチャレンジにワクワクする”というのと、“不安の波に完全に呑み込まれてしまう”というのは、まったく別物。だって、それって『未来から心配事を借りている』ようなものでしょう」

 未来のことを考えて不安になりすぎて、今という瞬間を楽しめなくなってしまうことがあるという自分の弱点を明かし、ファンたちには、自分のように苦しまないで欲しいとメッセージを送ったテイラー。

 熱く語った後で、「ちょっと長くなりすぎちゃったけど…」と笑ってその場の空気を和ませたテイラーは、「とにかく、自分が今いる場所で、今という時間を生きて。大切な瞬間を見逃さないで欲しい。今あなたの身に起きていることは、たぶん特別なことで、この先の人生で二度と起こることはないわ」と自らが得た教訓をもとに念押しした。

“テイラー仕様”にアレンジされたミート&グリートの控室にて。

 楽曲やMVにまるで宝探しゲームかののようにヒントや仕掛けを潜ませていることで知られるテイラー。緻密に計算されたお楽しみの数々は、何事も先回りして考える性格のテイラーだからこそ成せる業だけれど、将来のことばかり考えてしまうせいで、人一倍ストレスを抱えてしまっていたとは…。知られざる苦悩をもとにした貴重なアドバイスを共有してくれただけに、その言葉には重みがある。(フロントロウ編集部)

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