名子役がたどった知られざる人生に驚愕
ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』(1939)で、17歳にして一躍スターダムを駆け上がり、その波瀾万丈の人生と圧倒的なステージパフォーマンスで、伝説のミュージカル女優として知られるジュディ・ガーランド。
そんな彼女が、47歳の若さでこの世を去る半年前である1968年冬に行なわれたロンドン公演の日々を鮮烈に描いた映画『ジュディ 虹の彼方に』が、2020年3月6日に公開される。
それに先立ち、日本版の予告とポスタービジュアルが公開。
完成した予告映像には、レネー・ゼルウィガー演じるジュディ・ガーランドが歌う「オーバー・ザ・レインボー」をバックに、本編の様々なシーンが映し出される。
不朽の名作『オズの魔法使』のセットを歩くジュディは、その後大スターとなりハリウッドに君臨しながら、映画スタジオに全てを捧げていった。
そんな華やかな表舞台の一方で、ジュディは幼い頃から会社にダイエット薬として覚せい剤を与えられ続けたため、たびたび精神錯乱を起こしており、また、常習的なセクシャルハラスメント、パワーハラスメントによるストレスや、会社側からの圧力による強制的な人工中絶などが度重なり、自殺未遂を繰り返していたという。
その結果、子供たちとの関係や恋愛の問題などでプライベートはトラブルが続き、キャリアにも限界を感じ始める。しかし、華やかな反面、闇も深いハリウッド黄金期で、何度も立ち上がってきたジュディ。そんな彼女の姿を、感動的に描き出している。
本作のジュディ役で、レネー・ゼルウィガーはアカデミー賞最有力とも言われ、今後の賞レースでも活躍が期待されている。
レネーは本作でジュディを演じたことについて、「彼女の没後50年後にして、この映画に参加できたことは、本当に素晴らしいことだったわ。彼女は、こんなに多くの人たちにとって大切な存在で、世界中で世代や文化の垣根を越えて、とてもたくさんの人々の人生に影響を与えている。本当に素晴らしい特別な経験だった」とコメント。
予告編では、本作の最大の見どころであるレネーの歌唱シーンの一部も垣間見ることができ、本編への期待が高まること間違いなしのエモーショナルな仕上がりとなっている。
また、予告編に併せて公開されたポスタービジュアルは、ジュディのシルエットの中に、本作の名シーンを詰め込んだもの。「スポットライトの中、愛を求めて――」というキャッチコピーに表されるように、孤独な私生活とは相反し、舞台で輝きを放つジュディを印象づけるポスターとなっている。
ジュディが見てきた希望と絶望、全身で味わった歓喜と痛み、そのすべてが聴く者の心の奥深くに届く、ラスト7分の「オーバー・ザ・レインボー」。その歌詞の本当の意味に打ちのめされ、客席との間に生まれた奇跡に涙する、感動の実話がスクリーンに登場する。
映画『ジュディ』は20202年3月6日日本全国ロードショー。