ホアキン・フェニックスの映画『ジョーカー』で、撮影の合間に撮られた幻のシーンが存在することを、トッド・フィリップス監督が明かした。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、映画『ジョーカー』のネタバレが含まれます。

『ジョーカー』実験から生まれた幻のシーン

 ゴッサムシティに住む1人の男性アーサー・フレックが、DCコミックスの有名悪役ジョーカーになっていく悲しみを描いた映画『ジョーカー』。

画像: ⒸDC COMICS/DC ENTERTAINMENT / Album/Newscom

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 15歳未満は視聴できないR指定映画でありながら、世界中で大ヒットした『ジョーカー』では、主演ホアキン・フェニックスがその過酷な役作りによって、伝説のヒース・レジャー版に引けを取らない新星ジョーカーを誕生させたことでも注目の的になった。

 しかし、ホアキンが最高の演技を披露できたのは、『ジョーカー』撮影陣とホアキンが協力しあえる環境があったからのよう。

画像: 『ジョーカー』実験から生まれた幻のシーン

 SBIFF Cinema Societyのイベントに出席したトッド・フィリップス監督が、撮影が早く終わった日には、ホアキンと監督、そして仲の良いスタッフ2人という4人だけで、一緒に台本にないシーンを撮ってみるという実験をしていたと明かした。

 ホアキンは「演技はドキュメンタリーであるべき」という信念を持っているため、その方法は効果的だったよう。ファンの間で話題になった冷蔵庫の中に閉じこもるシーンも、この実験から生まれた映像だったことが分かっている。

 さらに監督は、その時に、幻の“最高のシーン”が生まれていたことを告白。しかし、ある理由からお蔵入りになったという。

「(冷蔵庫のシーンの)他にも、2つ3つのシーンを撮ったんだけど、浴槽でのシーンは最高だった。でも僕は、あの映像はR指定の映画に入れられるとは思えなかった。ポルノっぽかったわけじゃなくて、ただただ狂気じみていたんだ」

 なんと、『ジョーカー』は15歳未満は見られないというR指定映画であることが既に決定していたにもかかわらず、それですら十分でないほどの狂気に満ちたシーンが撮られていた!

 監督はその映像についてそれ以上は語らなかったため、ファンは幻のシーンがどのようなものだったのか思いを馳せることに。『ジョーカー』がディスク化された際には、ディレクターズカットでそのシーンが含まれることを願う映画ファンが続出している。(フロントロウ編集部)

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